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一石十六鳥 ページ17

退勤まで残り15分。ここが正念場よA…。

そう意気込みながら目の前のおっさんを相手していると、店に入ってくる銀さんの姿が見えた。

本当に来てくれた…とか謎の感動が起きる。

視線をお客さんの方へと戻しておじさんの話に相槌を打っていると、ボーイから指名が入ったと指示をうけた。

多分あの人だろう。



「ごめんなさい。失礼しますね〜。」

客「え〜!!Aちゃんいないと寂しい〜!」



なんて、何度も言われたセリフ。聞き飽きた。


「すみませんね。」


いつも通り適当に謝って彼のテーブルの元へ行く。



銀「仕事の邪魔しちまったか?」

「ううん。口が酒臭くて困ってたからむしろ有難い。」



後半を小声で伝えれば銀さんは面白そうに笑っている。



銀「キャバ嬢も大変ですねぇ。
あ、ウィスキーの水割りちょうだい。」

「まぁ、偽恋人頼まれるよりはマシだと思うけどね。」

銀「ツッコミ辛ェの辞めい。」



っていうツッコミが面白い。

お酒が入ってるせいでケラケラと笑えてくる。



銀「お、ちょうど0時なったな。」

「ッシャ!退勤キタコレ!」

銀「露骨に喜びすぎな。」

「しょうがないって。じゃお店の外でね。」



彼の伝票に 勘定A持ち というメモを書き残せば
彼にお金が請求されることは無い。



銀「裏口の方いときゃいいんだよな?」

「うん。そこでお願い。」



じゃあ後で。と手を振り彼の背中を見送った。

休憩室へ戻ると休憩中のお妙がいる。



「お疲れ様でーす。」

妙「お疲れ様です。
今日銀さんとお店の前にいるの見かけたんですけどお知り合いだったんですか?」

「そーそー。お知り合…」



偽恋人 なんてややこしいから適当にはぐらかそうとしたけど、

…このお店の実質最高権力者であるお妙には事情を話しといた方が都合がいいかもしれないなぁ。

そう考えて話すことにした。



「この前ストーカーの話ししたじゃん。
それでね…___ってな訳で銀さんが偽彼氏になりました。」

妙「あのちゃらんぽらんと偽でも恋人同士なんて大変そうですね。」



感想そっちかーい。心底哀れそうな顔してるやんウケる。

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氏兎(プロフ) - まゆゆんさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(TT)頑張りますー!! (2022年9月24日 1時) (レス) id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
氏兎(プロフ) - さちさん» コメントありがとうございます!!嬉しいです!!頑張ります(^-^) (2022年9月24日 1時) (レス) @page32 id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆん - このお話大好きです!!!!!!更新頑張ってください!応援しています🥰 (2022年9月20日 18時) (レス) @page31 id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
さち - 面白い!!更新頑張って下さいね!!!!!!! (2022年9月19日 20時) (レス) @page31 id: 0e3bc286c0 (このIDを非表示/違反報告)
氏兎(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです!もっと楽しんで貰えるように更新頑張ります(^-^) (2022年9月10日 17時) (レス) id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氏兎 | 作成日時:2022年7月25日 0時

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