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一石十五鳥 ページ16

本当に怖い日々だった。
だから少しだけ涙ぐんでしまったのは不可抗力だ。



「ありがと…
ここ最近ずっと不安だったけどなんか強い味方が出来た気分。」

銀「俺ァ女側の気持ちを分かってやることは出来ねぇけどよ、怖ぇことあったらなんでも相談しろ。
俺に出来ることならなんだってしてやっから。」

「本当にありがとう。
銀さんってだらしない顔してるくせに本当に優しいね。」

銀「一言余計じゃね?」

「ごめん、素直な感想が。」

銀「銀さんがシリアスモードで話してる時はふざけたこと言っちゃいけない決まりがあるんだぞ!」



さっきまで真面目な顔でかっこいいことを言っていたのに、突然変なことを言い出すのが可笑しい。



「何そのルール。聞いたことないから却下。」

銀「銀さんルールだ。今決めた。」



そういうと彼は最後の一口を食べ終わり、
美味かったぁ。なんて満足気に呟いている。


話しが合ったおかげで時間が経つのが早かった。


ファミレスを後に、近くの携帯屋に入って銀さんの携帯をゲットする。



「このらいんってやつね。これで電話とかメッセージのやりとりするの。」

銀「なんだコレ。訳分かんねェ。」



小さな携帯と睨めっこして手こずってる銀さんはなんだかおじいちゃんみたい。

って言ったら怒られそうだから黙っとこう。



「とりあえずアイコン設定したら?さっき撮ったパフェの写真あげる。」

銀「お、こりゃいいな。」

「まー使い方は使いながら覚えてこ。基本的な連絡取れれば問題ないし。」

銀「おー、頑張る。」



すっげ、なんだこれ、の連呼。
新鮮そうな顔が可愛くて飽きないからもう少し見てたいけど、時刻はもう午後四時半。



「そろそろ向かおっか。」

銀「もうこんな時間か。了解だ。」



原付で5分位走ればすまいるへと到着。

松田は…さすがに原付のスピードについてこれるはずもなくて今はつけられていない。

そのうちすまいるの前に張り込むんだろうけど、
帰りも銀さんがいるから安心出来る。

外に出るのが不安じゃないって、良い。



「ありがと。」

銀「おうよ。じゃ、また帰りな。」

「うん、じゃ。」



手を振り店の裏口の扉を開ける。

振り返ると銀さんはまだこちらを見ていた。



「帰らないの?」

銀「お前さんが入るまでちゃんと見送ってんの。」



本当に優しいな。

手を振り、扉を閉めると原付のエンジン音が聞こえてくる。

何故か分からないけど、今日は仕事頑張れそう。

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氏兎(プロフ) - まゆゆんさん» コメントありがとうございます!そう言って頂けて嬉しいです(TT)頑張りますー!! (2022年9月24日 1時) (レス) id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
氏兎(プロフ) - さちさん» コメントありがとうございます!!嬉しいです!!頑張ります(^-^) (2022年9月24日 1時) (レス) @page32 id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)
まゆゆん - このお話大好きです!!!!!!更新頑張ってください!応援しています🥰 (2022年9月20日 18時) (レス) @page31 id: accb57b751 (このIDを非表示/違反報告)
さち - 面白い!!更新頑張って下さいね!!!!!!! (2022年9月19日 20時) (レス) @page31 id: 0e3bc286c0 (このIDを非表示/違反報告)
氏兎(プロフ) - 夢子さん» コメントありがとうございます!楽しんで頂けて嬉しいです!もっと楽しんで貰えるように更新頑張ります(^-^) (2022年9月10日 17時) (レス) id: 6006d7194f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:氏兎 | 作成日時:2022年7月25日 0時

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