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【番外編】弟が見てて思い付いた ページ14

乱「ふふっ…!ねえ、A。言質は取ったからね!」



ハートが付きそうなくらい上機嫌な乱ちゃんとゆきちゃんが笑顔でハイタッチ。
チョットマッテチョットマッテオニーサァン!なんとかかんとか説明してよ。
なんてちょっと古いネタが頭の中を駆け巡った瞬間だった。
そうして理解したのは……。



A「誰!?私の天使(ゆきちゃん)に泣き落としなんて教えたの!」


乱「僕だよ?ごめんねA?」


A「許す!!」



そこ、ちょろいとか言うんじゃないぞ。
特にそこの褐色肌の金髪碧眼貴公子(?)とメガネ少年。
可愛いは正義だ。
うちの本丸はみんな可愛いからよっぽどのことじゃない限り、可愛いから許す。
それが私なんだからな!!



薬研「ま、そう言う訳で名探偵さんよ。
ウチのお姫さんが本格的に暴走しちまう前に何で焔の旦那が犯人なのか教えてくれや」



いつの間にやら私が乱ちゃんにお姫様抱っこされてる間にも、薬研は冷静に立ち回ってた。
やだ…二人揃ってイケメン……!
つか、乱ちゃんて金髪碧眼で美人で可愛くてかっこいいってヤバくない?
全国の女の子の理想を詰め込んだ王子様って乱ちゃんのことなんじゃないの?
え……やば……。



毛利「いや、だからこれは復讐でして…」


薬研「あぁ、そいつはバッチリ聞かせてもらったぜ?
ただなぁ…動機としちゃあ、そいつも有りかもしれんが…殺害方法や証拠を知りてえんだ。
旦那はウチのお姫さんを長らく守って来てくれたお人なもんでな。
俺っちたちも旦那がんなことするとは思えねえんだ。
何より、俺っちたちはずっと一緒にいた。
もし旦那がやったってんなら、俺っちたちは嘘ついてるってことだろ?
やってもいねえ罪を被せられるってのはちっと寝覚めが悪くてな…」


毛利「そ、それはですな……」



薬研の追求にタジタジで目を泳がせる自称、名探偵のおっさん。
もう、迷探偵に改名しとけよ。



目暮「毛利くん?」



そして、呆れたようにジト目でおっさんを見る刑事。
それだけでこれがいつもの流れなのだと理解してしまう。
てゆーか、乱ちゃーん?
あなた、私のこと寝かしにきてますよね?
凄い良いリズムで揺らしてるよね?
私は赤ん坊か何かかな?
ウトウトとしながら乱ちゃんの方に顎を乗せて薄眼を開けた瞬間、バッチリ見覚えのある落ち武者的な何かと目が合った。
……いや、あの…時間遡行軍の方ですよね?

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作者名:鋼夜 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2019年5月18日 16時

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