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最初の闇の魔術に対する防衛術の授業の時間がやってきた。
ルーピンはみんなを引き連れて職員室へ向かった。
ルーピンが見せたのは先生方が着替え用のローブを入れる古い洋箪笥だった。ルーピンがその脇に立つと、箪笥が急にワナワナと揺れ、バーンと壁から離れた。
「中にまね妖怪____ボガートが入ってるんだ」
箪笥の取っ手がガタガタと言い出した。
「それでは、最初の問題ですが、まね妖怪のボガートとはなんでしょう？」という問にハーマイオニーが手を上げた。
「形態模写妖怪です。私達が一番怖いものはこれだ、と判断すると、それに姿を変えることができます」
「私でもそんなにうまくは説明できなかったろう」
ルーピンの言葉にハーマイオニーは頬を赤くした。
「君たちは、まね妖怪に、君達が滑稽だと思える姿をとらせる必要がある。私に続いて言ってみよう……リディクラス、ばかばかしい！」
全員が呪文を唱えた。
ルーピンはネビルを指名し、前に出るように言った。
「君が世界一怖いものはなんだい？」
「……スネイプ先生」
ネビルの言葉にほとんどの生徒が笑った。もちろんAもニヤッとした。
それからルーピンは、ネビルにおばあさんの服をはっきり思い浮かべて呪文を唱えるようにと言い、洋箪笥の取っ手に手をかけた。
「いーち、にー、さん、それ！」
「リ、リ、リディクラス！」
ネビルが呪文を唱えた。
洋箪笥から出てきたスネイプが躓き、レースで縁取りしたドレスを着た姿になった。
どっと笑い声があがった。
続々と生徒が列を作り、まね妖怪の前に立つ。まね妖怪はミイラになったかと思えばネズミになったりと、忙しく姿を変えていった。
Aは列の一番後ろに並び、みんなが杖を向ける姿を眺めていた。
____私の怖いものは、一体何なのだろうか？
着々と順番が近づいてくる。
ちょうど列の先頭にはロンが立っており、ロンが呪文を唱えると大蜘蛛の足が消え、ゴロゴロ転がりだした。
そしてハリーがまね妖怪の前に立った。
だがルーピンが「こっちだ！」と叫び、ハリーの前に立つと、まね妖怪は銀白色の玉に姿を変えた。
ルーピンが「リディクラス！」と唱えるとゴキブリになって床に落ち、ルーピンは再度ネビルが前に出るようにと促した。ネビルは呪文を唱え、まね妖怪は破裂した。
その後ルーピンはまね妖怪に関するレポートを宿題として出し、その日の授業は終わった。
結局、Aがまね妖怪と対峙することはなかった。
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yuu(プロフ) - ハリーオチも見てみたいって思ってしまいます🥺 (1月28日 21時) (
レス) @page18 id: 2fc2dde4c4 (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - さくらねこさん» コメントありがとうございます！更新を楽しみにしてくださる方がいるとわかって、すごくやる気が湧いてきました！こちらこそ、今後もぜひよろしくお願いします！❤︎ (2023年3月11日 21時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
さくらねこ(プロフ) - 最近は、この作品が投稿されるのが待ち遠しい日々です。更新楽しみにしています！ (2023年3月11日 19時) (レス) id: 3e43640b9a (このIDを非表示/違反報告)
ねむねむねむね(プロフ) - ちぢぶさん» コメントありがとうございます！自分で書いていてわかりにくくないか不安だったのでそう言っていただけてすごく嬉しいです！✧私も主人公ちゃんの性格大好きなのでもっとたくさん魅力を引き出せていけたらなと思います！こちらこそ、これからもよろしくお願いします！ (2023年3月8日 15時) (レス) id: f136dcc095 (このIDを非表示/違反報告)
ちぢぶ(プロフ) - コメント失礼します！情景がすっと思い浮かんでくるような描写の仕方やキャラ達の個性が引き立つセリフの言い回しがとっても好きです...！主人公ちゃんのキャラクターも素敵で、キャラ同士の絡みも読んでてワクワクしました...！これからも応援しています！ (2023年3月7日 17時) (レス) @page27 id: a1d11d1f69 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ねむねむねむね | 作成日時：2023年2月21日 12時
