月下美人のお戯れ

28話 ページ28

言えない、若干イライラして思い切っきり本気出して作ったとか言えない。

全部食べきれないとか言えないっ！

「今日は腹いっぱい食えるなぁ！笑」

『え、全部食べれる？』

「？おう！こんなの朝飯前だ！」

『そうなの……良かったわ、今夕飯だけど』

夕飯の時やその後のゆっくりした時間にいつものロジャーの海の話や″カイゾク″の話を聞いた。

どれも信じられないような話ばかりだけどロジャーのキラキラした目が嘘じゃないという事を物語っていた

次の日が仕事と言うこともあって早めに寝ることにした。
つけてもらったこのネックレスは取ろうでしたが付けていたいと言う思いが勝り、付けたま寝た

「＿＿＿！！！おきろー！！

A遅刻すんぞ！！起きろ！」

『わぁッ！？ロジャー何よ！？』

「何よじゃねぇ！もう8時半だぞ！？仕事遅れるぞ！」

だからって上乗りになって起こさなくても……

ん？8時半？……

『やっばい遅刻になる！！』

今まで寝坊とかしたこと無かったのに、学生時代もずっと遅刻せずそれで休まず学校も行ってたから皆勤賞取り続けて学校馬鹿と言われたくらいだ

なぜ急に？？

って考える暇もないみたい

『ロジャーごめんねご飯作ってあげられなくてっ』

「もう作ってるから早く食って行けよ！」

『あんたが作ったの！？

毒とか入ってない？』

「しつれーなやつだな。」

気にしない気にしない、

ベットから素早く出て立とうととした時、体に少し異変があった
頭が少しガンガンして目の前が暗くなった

掴むものを探してふらつきながら近くにあったタンスに手を付き体を支える

「なっ大丈夫か！？」

『大丈夫よ、低血圧だから少し目眩がしただけ。』

嘘だ、私は低血圧でも無いしいつもは目眩なんてしない。

でも早くいつも通りにしなきゃロジャーが心配しちゃう

『ご飯ありがとね、食べてすぐ行くから、行こ』

「……おう」

着替えも済ませご飯も頑張って食べて直ぐに家を出た

なんか後ろで言ってたけど早く行かなきゃ遅刻になるから、

それにしても突然どうしたんだろう……海に行ってたから風邪引いたのかな……ココ最近風邪なんか引いてこなかったのに

会社に着くとみんなから「セーフ」という声と「珍しいですね、おはようございます」の声が聞こえてきた


案外体調が悪いのは気付かれないらしい。顔に出ないタイプでよかった

すると近づいてきた麻里ちゃんに突然おでこを触られた

「ちょっとA大丈夫？顔色悪いよ？おでこ凄い熱いわよ！？」

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