27話 ページ27
台所に向かう途中チラ見でロジャーを見た
ポケットから何かを取り出して見たことないくらい優しそうに微笑んでたから目を逸らしてしまった
『(なんだっていうのよッ……)』
どうしてかもう一度振り向こうと思えず、少しの怒りに任せてご飯を作った。
様子を見たらもうできたようで背中に隠していた
『できたの?』
「おう!できた!」
そう笑って見せたのは、海でとってきた貝殻を糸でつなげた綺麗なネックレスだった
『これは?』
「俺ここに来てお前にされてばっかりだったからよ、なにか返してぇけど金ねぇし。
だからこれ作った!やるよ!」
『私に?……きれい』
そのネックレスには貝殻の他にシーグラスと呼ばれる長い間海水に浸かった角の取れた曇りガラスのような物のこと、今じゃ人工的に作られてるものが多いけど
こうやって自然にできたシーグラスはとても綺麗だ、しかも珍しい青と紫色のグラデーション
形はものの〇姫に出てきた玉の小刀のよう、少し小さいけど
本当に綺麗……
『ありがとう……大切にする、嬉しいわ』
「ししっ、喜んでくれてなによりだ!飯食おうぜ!」
『もう作ってるわ、早く食べようか!』
首にかけられる長さだけど少し長いわ、会社に行く時服の中に隠しておけば付けられる……
え、私会社につけていこうてしてるの!?毎日つけるの私!?
時々つければいいじゃない……
「すっげぇ似合うと思うぞ!!」
『!……ありがとう、』
毎日つけよう、こんな顔されるとまた母性本能が発動しちゃう
子供から何かを貰ったら大抵の母親は嬉しいよね
私今その状況なんだと思うわ
だって
「俺よく出来ただろ!つけてやるよ!」
『そう?じゃあお願いするわ』
頬が緩んでしまう、可愛いんだもの……19歳と言えばもう20歳寸前でほぼ大人になっている頃合、こうやって子供らしさを失わない子は沢山いるが
やっぱり純粋さはあまりない
それに比べロジャーは本当に純粋な気持ちで言葉を言ってくれてる。
それに心を持っていかれるんだ、だから人を惹きつける力がある
きっと将来この子の周りには沢山の人が集まるだろう、
どうかその純粋さを忘れないで
ナデナデ
「……いつまで頭撫でてんだよ、」
『えっ……あ、ごめんね!?つい、』
考え事をしている間にうっかり頭を撫でていたらしい
恐ろしいな、母性本能。
『ほら食べちゃうよ!』
「うお!?すげぇ数あるけどこれあの短時間で作ったのか!?」
『あ、あはは……』
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もも - ミノさん» 焦ったww私の夢の中で出てきた幽霊キャラと同じ名前wwびっくりしたぁ〜〜〜……… (3月12日 18時) (レス) id: 2bfbe6c963 (このIDを非表示/違反報告)
ミノ(プロフ) - 続きが気になりすぎます((o(´∀`)o))ワクワク最新頑張ってください✨ (3月12日 18時) (レス) @page33 id: 7c3ba8c0b7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:PERSONA | 作成日時:2020年6月27日 15時