【銀魂】美少女は謎ばかり。 (ページ10)

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#10 『かぶき町。』ページ10

まず、最初に男が連れてきたのは定食屋。
昼だし腹も空いただろう、と気を使ってくれたのだ。
とはいえ、定食屋のメニューを見てもイマイチ何が何なのか分からない謎っちゃんは何を注文していいのか分からずに戸惑っている、そんな謎っちゃんに気を使うように男は『ある物』を注文した。

＊

薄黄色で、ドロドロとした物体がご飯の上にこんもりと乗っかっている。
普通の人から見れば食欲なんて落ちるゲテモノだが、男は気にせずガツガツと食べ出す。
同じメニューを目の前にした謎っちゃんも、珍しいメニューだなぁなんて軽い気持ちでそれを口にしてしまった。

一口、たった一口それを口にした謎っちゃんは目を見開いた。
普通なら、不味すぎて驚いたんだろうだとかそう思うだろう。
というか、そうとしか思えない。
けれど、彼女は『普通』とはかけ離れているのだ。

『美味しい！』

思わずその場で叫んだ彼女に、男は驚いたように謎っちゃんを見つめていると『本当か！？』と嬉しそうに問いかけてきた。

｢ええ、とっても！こんなに美味しい物を食べたのは、たぶん初めてです！｣

美味しい！とガツガツとゲテモノを口にする美少女に客達は圧倒されながら、もしかしてマジでうまいのかも…家で試そと考えている者がいた。
そいつが後日どうなったかなんてご想像におまかせするとしよう。

なんやかんやで勘定を払い、店を出ると男は嬉しそうに先程のゲテモノについて語っていた。
謎っちゃんも、男に相槌を打ちながら二人並んで歩いていく。
周りから見ればこの感じ、どう考えても…

『勤務中に女とお遊びたァ、中々やるじゃねぇですかｨ』