#12 『なんなのこいつら(白目)』 ページ12
『お団子美味しい…!!』
謎っちゃんは上機嫌にみたらし団子をむさぼる。
ちなみにそのみたらし団子には当然のようにマヨネーズがついている。
そしてその横で「そうか、そうか」とニヤニヤするV字前髪。
余程マヨラー仲間が増えたのが嬉しかったらしい。
沖田はというと、また面倒なマヨラーが増えたとマヨみたらしをむさぼる彼らをみて「おえ」と不機嫌な顔をした。
「それにしても、旦那もこんな娘を万事屋に雇うなんて、ロリコンにでも目覚めたんですかねィ」
食べ終えた団子の串をくわえながら、沖田は空を見上げ云う。
土方は「さぁな」と煙草を口にする。
謎っちゃんはというと「レンコン??」銀さんってレンコン好きなのかな?と首を傾げ不思議そうにしていた。
「さて、次何処行きやす?せっかく土方さんが奢ってくれる事だし。次は豪勢に寿司とか行きます?」
「誰が奢るか」
「お寿司…」ジュルリ。
ヨダレを拭う謎っちゃんにまだ食う気か!?と土方は呆れた。
「というか、もうそろそろ万事屋ん所行った方がいいだろ。心配してんぞ、きっと」
「えぇ…もうですか?」
何処か不満そうにそう言う謎っちゃんになんだよ、と土方が問いかけるといや…と謎っちゃんは目を逸らしながらブツブツと呟きはじめた。
「だって、もしかしたらもうしばらく会えないかも知れないし…その、もっと色々お話したい…です。」
謎っちゃんがそう言うと、土方はそっと謎っちゃんの頭を乱暴に撫でまわす。
謎っちゃんが突然の事に戸惑っていると、「何言ってんだよ」と土方は笑いかけた。
「時々会いに来てやる。だからそんな顔するなよ…それに、俺もマヨネーズの件に関して詳しく…その、語りたい…し」
少し照れくさそうに言う土方に謎っちゃんは嬉しそうに「はい!」と答えた。
「何なのこいつら」
その後ろでは、沖田が真顔で二人の事を冷たい目でそうみていた。
「何してんだヨ、あいつら」
さらにその後ろには、酢昆布くわえたチャイナ娘が白い目でこちらを見ていた。
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作者名:アホ毛(U^ω^)わんわんお! | 作成日時:2017年6月28日 0時