#11 『ドSなおまわりさん』 ページ11
｢総悟！？｣
男は振り返ると、彼の名であろう名を口にした。
｢まったく、土方さんも隅に置けないですねｨ。ロリにでも目覚めやしたかｨ？気持ち悪ｨ。｣
どう考えても何か勘違いした様子の総悟はごゆっくり〜と手をひらひらとして去っていく。
誤解させたまま返せるか、と土方は総悟を引き止めた。
｢何ですかｨ、心配しなくても土方さんが犬の飯食うような変態なんて皆知ってまさァ｣
｢違ぇよ！！これにはその…訳があって、だな｣
口ごもる土方を楽しそうに見つめる総悟。
その後まぁ説明作者がめんどくさいらしいので『なんやかんや』あって、事情を説明し終えると、へぇ…とニヤニヤしながら答えた。
｢かぶき町を廻るんなら定食屋以外にもあるだろｨ。団子屋とか｣
｢いやそれお前が奢ってもらいてぇだけだろ。｣
｢え？奢ってくれんですかｨ。そりゃありがてぇや。｣
｢ちょ、待て総悟ォ！！｣
と総悟を追いかける土方。あ、と総悟は振り返る。
｢あんたも、団子食べるだろｨ。勿論、土方さんの奢りで。早く来ねぇと置いていきますぜｨ。｣
それだけ伝え、団子屋へと向かう総悟。
謎っちゃんは、『待って下さいー！！』とひたすら土方達の後を追った。
その頃、神楽は酢昆布をしゃぶりながら上機嫌で歩いていた。
｢やっぱり酢昆布は最高アルな！あ、そうだ謎っちゃんも…｣
と、横を振り向いたが居るはずもない。
その瞬間神楽の頭は真っ白になる。
あれ、そういや謎っちゃん最後いつ見たっけ。
記憶を辿っていくと、あの火事の野次馬以来見ていない。
やべぇ、やべぇよこれ。
今更ながらに危機的状況に陥っている事を理解した神楽は謎っちゃんを探して走り回る。
『謎っちゃぁあん！！何処アル！！謎っちゃぁああん！！』
#12 『なんなのこいつら(白目)』→←#10 『かぶき町。』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 4人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アホ毛（U＾ω＾）わんわんお！ | 作成日時：2017年6月28日 0時
