輝きのセレーネ【月永レオ】 (ページ31)

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輝きの内戦ページ31

今日は私の初めてのS1
ドリフェス制度ができてからとにかくライブをしてきた。
やっとここまでたどり着いたんだ、ここで負ける訳にはいかない

『私、頑張るよ。』

英｢Aちゃん、相手は元チェスのキングだよ。僕の憶測だけど何かしら仕掛けてくるんじゃないかな｣

『仕掛ける…か』

英｢あぁ、用心した方が良い｣

『そうね…そんなことより何でレオがいない訳？また何処かで作曲してるの？』

英｢…月永くんらしいね。しかしもう時間だ。Aちゃん頑張って｣

『…』

英｢どうしたんだい？｣

『ううん。ちょっと今視界がぴかぴかってなっただけ』

英｢そうかい、無理はしないようにね｣

私は徐々に不安に押しつぶされそうになっていた。
レオの姿は無いしキングって何なの。
レオと何の関係があるの。

英｢こちらも機材トラブル等やルール違反をしてないか見ておくよ。天使は神の配下だからね、｣

『…ありがとう』

いいえ、私は貴方を率いれてる訳じゃない
月の女神さまは天使をこき使わないし
ひとりぼっちなの。
配下とは言わないで

｢やぁ、Aちゃん。いや、女神。久しぶりだね｣

『！あの時の…！！』

｢覚えててくれて嬉しいよ。｣

『…今日は敵なんですね』

｢今日も、の間違いなんじゃない？｣

『え』

ステージに上がるとそこに居たのはこの間廊下でぶつかった先輩だ
見覚えのある顔なのはそういうことだったのか
チェスの分散後キングとしてのし上がっている
夢ノ咲では結構強い

｢順番は君が先で良いよ、レディーファーストといこうか｣

『…はい、ありがとうございます！！』

｢さ、この学院を正す処刑を始めようか｣

気持ちの悪い笑みを浮かべる彼の姿に私は気づいていなかった
最初から全て勝利が誰の手なのか決まっていたのだ