輝きのセレーネ【月永レオ】 (ページ28)

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輝きの目印ページ28

『ふんふふーん♪』

レオに貰った曲を口ずさみながら廊下でルンルンとステップを踏んだ
なんだかとってもいい気分！
こんな薄汚れた学院だからこそ輝きが良く見やすい！

零｢うおっAか。ちゃんと前見て歩けよ…誰かにぶつかんぞ？｣

『わっ！？零〜！私今めちゃめちゃ輝いてると思う！！幸せすぎる……！！！』

零｢なんだ？こんな学院がやべぇのにのうてんきだな〜可愛い〜｣

『なっ…！？やめてよぉ、子供じゃないんだしさ』

零に頭をぐしゃぐしゃにされるほど撫でられた
この人は私を妹か何かだと思っているのか
まぁ実際年上だけど！零が留年してるだけで年は違うけど！
何となく不服だ

零｢いいじゃねえか、いつも頑張ってんだからちょっとぐらい誰かに甘えろよ｣

『ん……わかってるけど…』

零｢何かあったら頼れよ、何時でもお前の味方でいてやるから、じゃあな｣

『何なんだ…見透かされてんじゃん…』

このところ休まずに練習してて疲れてきてるのも、
私の味方というものは一体誰なのか悩んでたことも、
吸血鬼の魔物さんにどこまでバレてるんだろう

君が味方になると天使を裏切ることになっちゃうんだよ
あいにく私は君の味方だと100%言えないのがちょっと申し訳ないな

『……もう〜！せっかくテンション上がってたのに〜！』

そしてまた人の忠告を聞かず一回転した

『うわっ！？ごめんなさい！！』

ドスッと誰かにぶつかった、咄嗟に謝罪の言葉が口から零れる

｢ん？あぁ、そこまで気にしなくて良いよ〜2年の子だよね？｣

『え、あ、そうですか！はい！2年の…』

｢2年のAちゃんでしょ？この学院女の子なんて君しかいないからさ｣

『確かにそうですね！』

見上げれば何処か見覚えのある顔だった
レオよりも高い身長とネクタイが緑…ということはこの人は3年生。つまり先輩だ。