素直になりたいのは君のせい2【月永レオ】

リバース ページ26

※嘔吐表現あり



レ｢A〜！たらいま〜｣

『…おかえり、酔ってんな』


なんか遅くに帰ってきたと思ったら寄ってやがる。
可愛いからいっか
顔が赤くてちょっとふらふらしてる、呂律まわってねぇ


レ｢ん〜Aどこ行くの｣

『水とってくる』

レ｢やだ〜離れんな｣

『…っ離しやがれ』


腰に手を回されては身動きがとれなくなる
くっそ…このやろ
こいつこそいつも変な酔い方しやがる
結局ブーメランじゃねえか


レ｢一生離したくない。｣

『あっそ』

レ｢ねぇ話したいことあるんだけど……｣

『何？スマホ無くした？』

レ｢……｣

『どしたの急に黙って』

レ｢吐きそ……｣

『は！？私に吐くなよ！？まじではよトイレ行け！』


身の危険を感じて無理やりレオをトイレに押し込んだ
やめてくれまじで
通りでこんな酔ってるわけだ
仕方のねぇやつ


レ｢うぇ……｣

『ふっ、無様ね。お前が弱ってるとなんか楽しいわ！』

レ｢…おまえ……｣

『ほら、水持ってきたから』

レ｢ありがと…｣


顔色が悪そうなレオは何だか色んな感情が混ざる。日常では楽しいのに時々思い出す不登校時代が目に染みる。
昔のことはいつまでも引きずりたくないのだが
そのせいもあるかレオはすぐに吐く。
色々と可哀想


『もう大丈夫？』

レ｢だいぶ楽になった…｣

『ん、よかった。』

レ｢いつもごめんな…気分良くないだろこんなの見て｣

『何言ってんのよ、学生の時からだしもう見慣れたわ』

発端→←嵐の予感

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す