キラキラ輝くアイドルに！【明星スバル】 (ページ41)

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ポラリスを目掛けてページ41

こうして私とTrickstarのみんなはそれぞれのライブを控えながら日々レッスンに打ち込んでいた

私は見ていないけれどTrickstarとeveのサマーライブは散々だったそう。

これはあんずちゃんがRabbitsと2winkのライブパーティをプロデュースしていたから、とか。

色々あったお陰で私もあのステージを支配する資格も技もできたはず。

ピコンとスマホの通知音が鳴った
私はベッドから離れ青白い光を放つ画面を見た

スバルA、起きてる?もう夜だけど会わない?

『会わない……？って何言ってるの！？もう8時、だけど…』

時計の針は8の字を指す
私の家は丁度スバルの隣町で一駅分だ。

A今から?明日じゃなきゃ駄目なの?

スバル外!見て!

何事だ？と思いつつ閉ざされたカーテンを少し開けて外を見た。
下を見ると自分の家の前に見覚えのある髪色と犬がいた

『スバル！？！？大吉まで！！』

急いで部屋のドアを開けて階段を駆け下りる
ばかばか！！暗いの怖いの知ってるんだから！なんで夜に出かけようと思ったのさ！！

｢A！どうしたの！？｣

『ちょっと出掛ける！』

｢今から！？｣

母の言葉もろくに聞き取れず、リビングを素通りする
玄関の扉を開けると、大吉が吠えた

『…なんでここまできたの？』

ス｢会いたくなっちゃってさ、大吉も今日は散歩させてあげられなかったし｣

『だからって…暗いの怖いんでしょ？こんな夜に出歩いていいの？』

ス｢暗いのは怖いけど大吉がいるから｣

不安そうな声が漏れた。
足元をみると大吉が何かを訴えているようだった
私はそれを悟り、肩の力を落とした

『…近くの公園まで散歩しよっか！なんか眠れないんだよね、』

ス｢うん。いつもの公園？｣

『そ、いつもの公園！』

ス｢……ありがとう、A。｣

少し後ろを歩くスバルがひとつぼそっと呟いた
振り向くと少し暗いような明るいような。
なんかお互い吹っ切れたような。

『何が？こっちこそ感謝でいっぱいだよー？』

ス｢ううん。……A、明日のライブで俺たちが勝ったら、俺の話聞いてくれる？｣

『何それ笑、いいよ。聞いてあげる。』

今夜の月はとても綺麗だ。