キラキラ輝くアイドルに！【明星スバル】 (ページ27)

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神話ページ27

2年前__7月

『スバル！！夢ノ咲受けるってどういうこと！？』

隣町のスバルの家まで走って40分ほど
中々に遠いが前よりは体力がついたのでまだマシだ。
ママには電車使えって言われたけどできるだけお金は使いたくないので電車は乗らない
私は息切れしながらもスバルの家に突撃した

ス｢その話するためだけに俺ん家に来たの？割と遠いのに〜｣

『私のことは放っておいて！っなんで！なんで夢ノ咲！？』

ス｢なんでって言われてもなぁ……だって父さんが通ってた学校だし。俺は父さんみたいにキラキラしたアイドルになりたいから！｣

『まぁ確かに……スバルもアイドルになりたいもんね！スバルパパ夢ノ咲出身だもんね……！！！！』

元々スバルのお父さんが夢ノ咲出身なのは世界中のスバルパパのファン、そうでなくとも知ってて当然だ
その本人も今はお空のお星様になってしまったのだけれど
でもきっと、スバルパパは私とスバルを出会わせてくれた

ス｢Aも夢ノ咲受ければいいのに〜アイドル科だよ？アイドルになれるよ！？｣

『え！？だって最近物騒だってオーディション先で知り合った子が言ってた！！怖いじゃん！』

ス｢嘘かもしれないのに、どうせA高校行ってもオーディションとかレッスン続けるよねー？｣

『確かに……って、遠回しにまたオーディション落ちるって言ってない！？』

時々スバルはド直球に言ってくる。わざととかじゃなくて思ったことをすぐに口に出すのか無意識に辛辣に聞こえる

本人は割と何も考えてなかったりする
仕方ない、スバルは学校では浮いた存在だ。

『あの明星』の件もあるしそういうところが人を寄せ付けないのかもしれない

おかげで友達が居ないんだ。
友達が少ない私が言えたことじゃないが

ス｢ごめんごめんっでも夢ノ咲に行けばオーディション受けなくったってアイドルになれるよ？｣

『うっ……そうだね…』

ス｢よし決まり！Aも夢ノ咲に行こ！｣

｢スバル、夢ノ咲自体は共学でもアイドル科だけは男子しか入れないのよ？｣

横から聞こえてきたのはスバルママだ。

昔はもっと暗かったのに最近は徐々に明るさを取り戻している。

『あの明星』事件がスバルママにとってどれだけ辛かったのかは目に見えていた

ス｢母さん！そうなの！？｣

『え……知らなかったの？』