キラキラ輝くアイドルに！【明星スバル】 (ページ25)

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星の砂時計ページ25

時は待ってはくれなかった

アイドルの素質がないことに気付かされて何日経ったか覚えてない

スバルともそこまで話をしなくなっていた

♪〜

ここでターン

右にステップ

クルッと回して決めポーズ

息詰まるととにかく動く

でも気づいてしまったらそれも次第に嫌になっていた

辞める選択肢を見つけてしまい

私は人生で初めてアイドルを辞めようとしている

『っぁ……もう辞めようかな』

あ｢……Aちゃん｣

『自主練、ね。』

あ｢そうだね。…もう下校時間だし｣

いけない。口が滑った

自主練、って言い訳をしたけどバレてないよね

額の雫をタオルで拭う

『昨日よりあそこのターン上手くなったかな？どう？』

あ｢もうちょっと左脚を軸にして回った方が自然でいいと思う。それ以外は問題ないよ｣

『そっか。ありがとう』

あ｢…Aちゃんアイドル辞めようと思ってるの？｣

『……何で…』

あ｢ずっと考え事してるでしょ？前よりずっと練習時間も減って、元気ないよね｣

『……スバルには言わないでね？あの子に言ったら何を言い出すか分かんないから』

バレてしまっては仕方ない。

スバルにバレるよりはずっといい。

あ｢言わないよ。｣

『……っ、ぐすっ……』

大粒の雫が額から零れ落ちた

いっそスバルも劣等生のままで隣にいてくれたらいいのに