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お茶会 ページ10

マス「失礼します

イアさん。茶葉っす」



『わぁ♪ありがとう


今お茶をいれるからねぇ♪君もゆっくりしていけばどうだい?』



マス「いや、自分は仕事が」



『いいじゃないか。

客人を楽しませるのも仕事のうちさ。


僕は飽きたら帰っちゃうからねぇ?』




少し意地悪だったかな


シンドリアが、、、いや、


シンドバッドが僕を手放すのは惜しいのは分かっている


僕を味方につけたらこの世界の王になるのも容易いから



僕に帰られたら困るのはこの子も知っているだろう



それを利用してしまった






マス「なら、、少しだけ」



『老いぼれの我儘に付き合わせて悪いねぇ♪

二人で飲んだお茶の方が美味しいってものさ』



そう言って指を鳴らす



そうするとティーカップやティースプーン、ティーポットが動き出す




『砂糖はいるかい?濃いめか薄めどちらがいいかな?』




マス「お任せします」




黄金比でお茶を淹れる


ティーセットは自前のお気に入りを使ってる

このティーセットは本当に特別な時のものだ


時間をかけて魔法の式を織り込んだからね。


世界で1番美味しいという自信がある




『召し上がれ♪』





しかし、ジャーファルくんもお節介なものだ

わざわざマスルールくんに茶葉を届けさせるなんてね


今度お礼しよう





『マスルールくんの瞳は綺麗だねぇ♪』



マス「どうもっす


イアさんの目も綺麗だと思います」



『へ?』




思わず間抜けな声が出た

てっきり


「どうもっす、、、」


で会話がなくなると思っていたのに


しかも褒められるなんて。初めてだ



シンドバッドに

「イアの瞳は吸い込まれそうなほど綺麗だな」

って言われたのは忘れよう




『え、あぁ、そ、それは嬉しいねぇ!

褒められたのは初めてだよ!』



マス「?

褒められたことないんすか?」



『まぁね。人とあまり関わらないからかな?』


マス「イアさんって可愛いから、てっきり慣れてるのかと」



この子は僕を殺す気なのか


天然だったら恐ろしい



『、、、あ、ありがとう。

あ、お茶。お口に合ったかい?』



マス「うまかったっす。」




そう言って僅かに微笑む


それだけで胸がいっぱいだ






マス「仕事に戻ります。

あの、、

また、お茶飲みに来ていいっすか?」



『も、勿論だよ!』

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作者名:五月雨・茎わかめ味プリン x他1人 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2018年1月29日 22時

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