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シリーズ最初から読む | 作品のシリーズ [連載中]

(名前)「違うわ、もっとこう…柔らかく」

数年前の午前10時、トレーニングルーム。

ジョーカーと(名前)は座って対面していた。

まだあまり格差のない体は、互いに汗をかいており、首からはタオルがかけられていてトレーニングの休憩時間だということが分かる。

ジョ「そんなこと言ったって」

(名前)の前でジョーカーは困惑していた。

笑顔の練習!と言われて3日前から始まったこの講座はジョーカーにとって苦痛以外の何物でもない。

(名前)「貴方だって、ずっと仏頂面は嫌でしょう?」

ジョーカーの口角を無理やりあげる(名前)。

ジョ「どうしても無理なんだ、知ってるだろ?」

やんわりとその手を払うジョーカーはそのまま立ち上がりトレーニングに戻る。

その背中を、寂しそうに(名前)は見つめた。

(名前)「ねぇ、ジョーカー」

番号ではない、ちゃんとし名前をあどけなく呼びかける。

ジョーカーは不思議そうに後ろを振り返った。

(名前)「もし、これから先、貴方の心からの微笑みを見ることが出来たら───」

(名前)は視線をさ迷わせ、決心したように口を開く。

(名前)「───貴方の家族を名乗ってもいいかしら」

その問いにジョーカーはこくんと頷いた。執筆状態:続編あり(連載中)

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作者名:ラーメン x他1人 | 作成日時:2024年2月5日 22時

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