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小|中|大|もう記憶の奥底に沈んでいるほど前のこと。
トルバドゥールの図書室で項垂れる影が2つ。
「なんで、四つも違う言語を学ばなくちゃいけないの?」
少女は自分の顔よりも大きな本を見て項垂れる。
「クイーンはこれができるようになったら、また別の言葉を教えるって言ってたよ」
その返事に少女は沈黙した。
すでに頭のキャパは一杯一杯なのに…
と、少し泣きそうだ。
「発音も、ちゃんと直してかなきゃねって」
そして少年の更なる追撃に呻いた。
少女は逃げるように既に習得した英語の小説を開く。
「この本には、新しい言葉を学びたいなら、その言葉を使う恋人を作るのが手っ取り早いって書いてたの」
少女は足をブラブラさせて少年の顔を見る。
「でもダメね。私たちの第一言語は同じだもん」
少女は困ったように言う。
「………仕方がないから僕が先に覚えてあげるよ」
少女にとってこれは甘酸っぱい思い出として眠っている記憶。
少年にとってこれは、羞恥心を抑え込むように沈めた記憶だ。執筆状態:続編あり(連載中)
トルバドゥールの図書室で項垂れる影が2つ。
「なんで、四つも違う言語を学ばなくちゃいけないの?」
少女は自分の顔よりも大きな本を見て項垂れる。
「クイーンはこれができるようになったら、また別の言葉を教えるって言ってたよ」
その返事に少女は沈黙した。
すでに頭のキャパは一杯一杯なのに…
と、少し泣きそうだ。
「発音も、ちゃんと直してかなきゃねって」
そして少年の更なる追撃に呻いた。
少女は逃げるように既に習得した英語の小説を開く。
「この本には、新しい言葉を学びたいなら、その言葉を使う恋人を作るのが手っ取り早いって書いてたの」
少女は足をブラブラさせて少年の顔を見る。
「でもダメね。私たちの第一言語は同じだもん」
少女は困ったように言う。
「………仕方がないから僕が先に覚えてあげるよ」
少女にとってこれは甘酸っぱい思い出として眠っている記憶。
少年にとってこれは、羞恥心を抑え込むように沈めた記憶だ。執筆状態:続編あり(連載中)
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作者名:ラーメン x他1人 | 作成日時:2024年2月10日 23時