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Part22 ページ24

『わぁ〜っ!凄い!見てマレウス!あれ、私達が行った遊園地の観覧車だよ!』


私は子供の様にはしゃいでいる。
一児の母と言っても、若くして子を生んだだけの、若者なのだ。
彼からのプレゼントを貰ってこんなはしゃぐのも当然である。


マレ「ふふ、矢張りお前は赤子に過ぎないな(笑)」


『なっ!?赤子で悪かったですね!!』


マレ「否、僕はお前のそう言う所を好いたんだ。
このまま、ずっと僕に恋をさせてくれ。」


『じゃあ、私がおばあちゃんになっても恋してくれる?』


マレ「ずっとと言っただろう?勿論だ。」


『ふふ、恥晒し。』


マレ「失礼な奴だな。まぁいい。
Aになら何を言われても愛おしい。」


そして、私達は短い口付けを交わした。


『お腹空いたな〜。』


マレ「確か、中に用意してあると言っていたな。」


『え!ほんと!?早く食べよ〜!』


その後、私達はご飯を食べ、幸せな一時を満喫した。
そして、星が見えるであろう頃、私達は晩酌がてら、先程までいた屋上に来ていた。


『きれーい!』


夜空を見ると、満天の星と月が私達を照らしていた。


マレ「悪くないな。」


『じゃあ、乾杯!』


シャンパングラスが当たり、短く高い音がした。


『このシャンパン…お高い味がする…!!美味しい!!』


マレ「そうか。僕としてはこれが普通なのだが、
Aからしたら高いのだな。口にあって良かった。」


『うん!美味しいよありがとう!』


私がそう笑うと、マレウスも嬉しそうに口角を上げた。


マレ「Aは僕と出会った時のことを覚えているか?」


『?うん』


マレ「Aは出会った時、酷く汚れていて何も知らなかったな。」


『…そうだね。』


マレ「今はどうだ。誰もが振り返る様に美しくなった。
僕はこの美しさとユキの愛らしさを守りたい。」


マレ「僕にユキの父親にならせてくれないだろうか。」


マレウスは私の青みがかった髪にキスをした。


マレ「……僕と番になってくれ」


マレウスはいつの間にか、ポケットから出した、指輪を開けて、跪いた。

マレウスのライムグリーンの瞳が臆病に揺れている。
私は待ちに待った言葉に涙が零れそうだ。
でも、しっかりと返事をすると決めていたから私は口を開いた。


『こんな私で良ければ、ユキまで愛してやってあげてね。
これからも宜しくお願いします。』

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穂波姉妹(プロフ) - 雪月さん» あと、捻れた世界の少女達も書き直しました!夢主との出会いから初めて見ました! (10月12日 17時) (レス) id: ad303a8fea (このIDを非表示/違反報告)
穂波姉妹(プロフ) - 雪月さん» 君と僕らの物語のストーリーがようやく定まりそうです!今後の展開をお楽しみに! (10月11日 19時) (レス) id: ad303a8fea (このIDを非表示/違反報告)
穂波姉妹(プロフ) - 雪月さん» わかりました!了解です!気長に待ってます! (10月10日 18時) (レス) id: ad303a8fea (このIDを非表示/違反報告)
雪月(プロフ) - 穂波姉妹さん» ありがとうございます😭続編が出るまでもう少しお待ち下さい (10月10日 17時) (レス) id: 8eabb7fe9b (このIDを非表示/違反報告)
穂波姉妹(プロフ) - 雪月さん» 続編おめでとうございます! (10月9日 15時) (レス) @page50 id: ad303a8fea (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:雪月 | 作成日時:2022年11月26日 10時

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