Chara Change ！ 0 - ② 《藤咲なぎひこ》 (ページ7)

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私はなでしこが準備してくれた布団に入る。

『ん、ありがと』

な「こういう時は我慢しないでね」

なでしこは布団の横に座りながらそう言うと、私の頭を優しく撫でた。

私は、恥ずかしくなって布団を目の高さまでかぶる。

『…熱上がる』

な「Aちゃん照れ屋さんになったわね」

『うるさい、…てかなぎひこがいい』

そう言うと、はいはい、と言いながら髪をおろして着替えに行った。

その間、布団を被ったことによって視界がせまくなり、どんどん眠気が襲ってきた。
寝ないように布団を元の場所におろす。

なぎひこは戻ってくると、眠そうにしているのに気づいたのか

な「眠かったら寝ていいよ」

ともう一度同じところに座って言った。

『せっかく来たのに寝たら話せない』

私が体をなぎひこの方に向けて手を伸ばして、なぎひこの膝の上にある手に触れる。

なぎひこは一瞬驚いた顔をした後、

な「もう…ほんとに甘えんぼなんだから」

と言って手を握り返してきた。

『ねえ』

な「なーに？」

なんか今なら素直に言えそうな気がする。

『…んーん。なんでもない。』

私はそう言ってなぎひこの反対方向に体を向ける。
やっぱり元気な時にちゃんと言うべきだよね。

な「言いたいことあるならちゃんと言って？」

『…好き、ってなんだと思う？』

私がすごく小さい声で言うと、なぎひこは無言になった。
反対方向向いてるからどんな顔してるのか分からない。

でもなんだか見ちゃいけないような気がして私は布団の中で縮こまった。

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