Chara Change ！ 0 - ② 《藤咲なぎひこ》 (ページ6)

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『…くしゅっ！』

私はいきなりくしゃみが出たと思ったらすごく寒気がした。
プール入ったけど髪は乾かしたはずなんだけどな…。

な「あら、寒い？」

『んー、ちょっと』

心なしか頭がグラグラする。

な「なら私の家近いし一旦寄っていって？辺里くん先帰るわね」

唯「うん！」

なでしこはそう言うと私の手を握って歩き出した。
…ぐ、いきなりそれはずるい。

私はだんだん顔に熱がこもるのが分かる。
でも先を歩いているなでしこにはバレずにすんだ。

な「大丈夫？ずっとプールに入ってたから冷えたのかしらね」

『そうかも…』

なでしこの家へ着くと、なでしこのお母さんが出てきた。

な母「あらAさん、いらっしゃい。どうしたの？」

な「ちょっと体冷えてしまったみたいだから一旦休ませに」

そう言うと、お母さんは焦ったように大丈夫？と言って私のおでこに触れた。

な母「熱はなさそうね…なでしこさん、部屋へ連れて行ってあげなさい、」

はい、と返事をすると私の手をいつも以上に優しく引いて部屋へと誘導した。
再び入ることになったなでしこの部屋に緊張して逆に熱が上がりそうになる。

な「ちょっと待ってね」

なでしこはわざわざ布団を準備してくれた。

『え、いいよ、悪いよ…』

な「こういうのは遠慮しなくていいのよ」

私は申し訳なさそうに言ったけど、確かに今このまま家に帰ってどこかで倒れたりしたらそれはそれで迷惑かけるから、寝させてもらうことにした。

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