Chara Change ！ 0 - ② 《藤咲なぎひこ》 (ページ12)

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な「そっか、じゃあもう夜遅いから送ってくよ」

私が玄関へ向かおうとすると、なぎひこはそう言った。

『え、いいよ別に』

な「僕がそうしたいからいいの」

あなたは私の彼氏ですか、とツッコみたくなったけど別に嫌じゃないしむしろ嬉しいから送ってもらうことにした。

玄関まで行くと、なぎひこのお母さんが来た。

な母「Aさん、お大事にね。またいつでもいらっしゃい」

『ほんとに突然お邪魔してすみません…いろいろありがとうございました』

私はそう言ってなぎひこの家を出て、自分の家へと向かった。

な「具合悪いの一時的なものでよかったね」

『うん、プールではしゃぎすぎたみたい』

私はそう言って苦笑いをする。

な「今度は元気な時に遊びに来てね」

なぎひこはニコッと笑って言った。
まあ、今日元気じゃなかったらこういうことになってなかったしある意味具合悪くてよかったーなんて思ってる。

『うん！』

な「実は、Aちゃんが寝てる間クッキー作ってたの。あげる」

『え、いいの？！ありがとう！』

なぎひこはそう言って紙袋をくれた。
中からはクッキーの良い匂いがする。出来たてかな？

『ふふ、なぎひこの作るお菓子大好き！』

そんな会話をしているとあっという間に家に着いた。

な「じゃあ、またねAちゃん！学校でね」

『うん、ばいばい！送ってくれてありがと』

なぎひこは、うん、と微笑んで家へ戻っていく。
私は部屋に戻ってなぎひこから貰ったクッキーを食べた。

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