Chara Change ！ 0 - ② 《藤咲なぎひこ》 (ページ11)

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な「Aちゃんおいでー」

なぎひこはテーブルに夕食を置くと、私に向かって手招きした。

私はテーブルに向かって座る。

『わあ…おいしそ』

な「じゃあ食べよっか！」

私たちは同時にいただきますをして食べる。
ん～おいしい！ばあやさんかな？

家が和風だけあって食事までThe和風って感じ。
私は病み上がりだけれどすぐに食べ終えた。

『ごちそうさま』

な「じゃあ持っていくね」

なぎひこは私の分まで持っていこうとしたけど、私は止めた。

『お礼もしたいし、自分で持ってく！』

私がそう言うと、そっか、と微笑んで食器を持っていくなぎひこ。
ついて行くと、食器を洗っているばあやさんがいた。

ば「おや、Aさん。大丈夫ですか？」

『おかげさまで大分良くなりました！あと夕飯おいしかったです。ありがとうございました」

ペコッと一礼すると、ばあやさんはニコニコしていた。
そして私となぎひこは部屋に戻った。

な「Aちゃんってほんとに良い子だよね」

『え？！』

な「わざわざばあやのとこまで言ってお礼言いに行くなんて」

え、それって普通なことじゃないの？

ただ具合悪くて何も予告無しにお邪魔した上に食事までいただいて、お礼しないなんてそれこそ失礼だと思うけど…。

な「もう19時だけど…帰る？」

『そうだね、そろそろ親も心配してる頃かも』

ほんとは水やりしに行くだけの予定だったからね。
私はカバンを取りに行って帰る準備をする。

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