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5、服装 ページ6

カカシside




このままでは街観光もままならない。




周りの視線が気になってこっちも堂々と歩けない。




俺はポケットにあった財布を取り出し、金額を確認した。




カ「その服装じゃ、困るでしょ?だから、今から新しい服を買おう。」




あ『あ、で、でも、お金とか、払ってもらうわけにもいかないし、お金も持ってないし...。』




遠慮されても困る。




彼女は俺と服屋を交互に見つめた。




漆黒の瞳がまっすぐ俺を捉える。




その強い視線から目を逸らし、Aの手首を掴んで服屋へ連れて行った。




あ『えっと...。これなんかは、どうでしょう。』




何を言っても何も変わらないと悟ったらしく、今では服選びに集中している。



だがしかし、彼女が持ってくるのはシンプルで安いものばかり。




服屋なら少しなら彼女の素顔が現れ、正体もわかるかも知れないと思ったが、そうはいかないらしい。




それならと、俺は集中して彼女の洋服を選んだ。




あ『えっと...、変、じゃないでしょうか。』




試着だけだと言い聞かせ、彼女にその洋服に着替えさせた。




白いシャツに黒い半ズボン、白いスニーカー、そして青い宝石のペンダント。




一般人用の服だ。




白と黒が基調というなんともシンプルな服装で、改めて自分の派手嫌いを実感した。




褒めはしないが、なかなか似合っている。




鏡を見つめながら自分をしげしげと見つめている彼女を後に、レジへ向かった。




バレないよう、速攻で会計を済まし、着替え終えた彼女をそのまま店の外へ連れて言った。




あ『ま、待ってください!』




ビクともしないような力だったが、一生懸命腕を引っ張っている様子を見て、一応止まった。




何やら怒っている表情だ。




あ『万引きはいけません!早く戻らないと。』




余程の体力を消耗したのか、ゼエゼエと息を吐いている。




お金を払ったことを伝えていなかったからか。




そこら辺はしっかりしているらしい。




カ「ああ、それなら、もう払い終わったよ。今から案内するから。」




彼女は驚いた顔をして、お金のことを謝ってきた。




あ『すいません、後でまた返しますから!』




しばらくの沈黙。




俺は、ひょいと彼女の体を抱き上げた。




カ「そんなことはもういいから。さ、捕まってて。」




あ『え、え?』




彼女のペースに合わせていると街観光どころか店をいくつか通りすぎただけで終わってしまう。

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設定タグ:NARUTO , カカシ , 自来也
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かぜなつ(プロフ) - 自来也様とカカシ先生!凄く好きな2人です!更新楽しみにしてます (2017年8月16日 20時) (レス) id: e908d9ec55 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ポム | 作成日時:2017年4月24日 23時

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