9話 ページ10
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____脳裏に蘇るは、鮮やかな記憶。
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「___なあ、お前。瞳の色どんな色なんだ?」
『...え?』
それは命賭けの最終選別が終了した後のこと。
生き残ったのは私を含めて2人のみ。
もう1人の生き残りの男は、どこか風変わりな男だった。
命賭けの選別にも関わらず、派手な装飾を身にまとった男だった。
初めて男を見た時。密かにじわりと怒りが湧いた。
命を賭けて戦うこの戦場に、そんな巫山戯た格好でお前は挑むのかと。
第一印象は最悪だったのを今でも覚えている。
それがどうだろうか、彼は7日後の今ここで、地に足をつけてしっかりと立っているではないか。
『...そんなことを聞いてどうするんだ?』
内心男が生き残っていたことに驚きながらも、それを悟られぬよう冷静に聞き返す。
「んーー。だってよ、お前選別の前からずっと目ぇ瞑ってんじゃん。
1週間くらいお前の目の色について考えてたらどうしても気になってきちまって。」
『.........はぁ?』
随分と間抜けな声が出たのを覚えている。
なに、目の色が...え?
そんなくだらない事を1週間も考え続けていたと?命懸けの選別の最中に???
『??????』
「だーっ!とにかくお前の目の色は何色かって聞いてんだよ!
ド派手にさっさと答えやがれ!」
『人に物を頼む態度かそれが!』
「るせぇな!とっとと答えやがれ!」
『嫌だね!!絶対教えないからな!』
「んだとっ!!!」
ファーストコンタクトは最悪。
どうにも上からものを言うこいつに、あの頃の私もカチンときていたらしく。
意地でも教えてやるものかと、そのまま騒ぎ続ける男を置いて師範の屋敷へと帰って行ったんだっけか。
それから何度か任務が重なるようになって、やっと互いに打ち解けて。
それから私達の関係が"親友"と呼ばれるほど濃くなるのには、そう時間はかからなかった。
(雑用係の記憶)
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あ - 面白いです…!!これからも更新頑張ってください! (7月10日 18時) (レス) @page9 id: f2f05df21c (このIDを非表示/違反報告)
脅威のセラフ - 夢主さん、うちに嫁に来ないかい?大事にするよ (2020年12月28日 21時) (レス) id: 285d3eca52 (このIDを非表示/違反報告)
あるみく - うぅ……グスッ……、夢主の気持ち切な過ぎて……グスッグスッ………泣けます…… (2020年11月25日 22時) (レス) id: 8de5b8d706 (このIDを非表示/違反報告)
お水とお餅(プロフ) - フグ刺し.......派手柱か......?う〜ん( ´〜`) (2020年10月3日 17時) (レス) id: c273debe8e (このIDを非表示/違反報告)
あるみく - ジャミルとの絡みでものすごくニヤニヤしてしまいました!これからも頑張ってください! (2020年10月3日 14時) (レス) id: 8de5b8d706 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:おいしいくじら | 作成日時:2020年8月16日 2時