#36 ページ37
数日後。
いつも通り部活をしていると、休憩中、急にテツヤから話しかけられた。
黒子「佐藤さん……少しいいですか?」
私はすぐに彼の元へと向かった。
ベンチに2人で腰掛けると、テツヤから話を切り出された。
テツヤ「実はボク、バスケ部辞めようと思っているのです」
A「え……?」
全身に電流が流れたような痺れに襲われた。
なんで……?
そう思い頭を巡らせていると、テツヤから理由を言い出した。
黒子「ボクが2軍昇格テストに落ちたの……知ってますよね?」
A「うん……」
確かに、彼は落ちた。
だがそれだけで……!
黒子「ボクそれを機に、バスケ向いてないなって思ったんです。」
A「そんな……。」
黒子「ということなので。」
A「え……ちょっと……!」
その日、私がテツヤと話すことはなかった。
部活後、私は片付けをしていた。
今日はテツヤは居残り練習をしないらしく、ひとりで帰ってしまった
3軍の体育館には私1人。
戸締りをし、電気を消すと抜け殻のように歩きながら校舎を出た。
私が……支えてあげられなかったから。
私がもっとマネージャーとして自覚を持っていれば
テツヤは退部する決意をしなかったのかもしれない。
A「う、うぅ」
堪えていたものが溢れ出す。
幸い、歪んでいく視界に人は見えない。
A「ズズズッ」
私は号泣しながら歩いている。
な、なんて恥辱。こんな所他の人に見られたら生きていけない……。
そう思うが、その思いと裏腹にとめどなく流れる涙と鼻水。
すると、背後から誰かが近づいてきた。
67人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
【黒子のバスケ】かなり平凡であろう自分、マネージャーやってます。【第3Q】
【HQ】青城のマネージャーさん、実はあの人のお姉ちゃんだとか?
もっと見る
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
暁ノ命(プロフ) - ゆったんさん» いえいえ!続きとても楽しみです!!これからも頑張ってください! (2017年10月17日 19時) (レス) id: cd271e5f45 (このIDを非表示/違反報告)
ゆったん(プロフ) - 暁ノ命さん» すみません、私のミスで非公開になっておりました。公開設定に致しました。ご指摘ありがとうございます。 (2017年10月17日 16時) (レス) id: 29ecb18279 (このIDを非表示/違反報告)
暁ノ命(プロフ) - 37が無い気がします! (2017年10月17日 1時) (レス) id: cd271e5f45 (このIDを非表示/違反報告)
ゆったん(プロフ) - マリイさん» 灰崎君の小説を書くことを検討させていただきます。 (2017年10月14日 18時) (レス) id: 29ecb18279 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - 私もミリイと同じで祥吾様の小説書いて欲しいです 祥吾様が絶対 (2017年10月14日 18時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ゆったん | 作成日時:2017年10月10日 7時