10.ナゾ ページ10
黎弥side
?「今の聞こえてました?」
え、まって…颯太何聞いてんのやめてくれ、
「あ、中村さん…なんのことですか?」
颯「…え、中村さん?ぼ、僕中島颯太です!笑」
ほっしーさんが、颯太の名前を間違えてくれたおかげで気まづい空気が少し和み、さっきの話が無かったかのように振り落としが始まった。
よかった……
なんて何も良くないのに、最低な事を思ってしまった
結局何度やっても、同じ振りを間違えて、それでテンパりその振り以外もミスるを繰り返してしまう。
その時だった
「……んー…瀬口さん、覚える気ありますか?」
遂にほっしーさんに指摘されたのだ。
でも、俺は俺なりに頑張ってる
なんて自分の中で苦しい言い訳をした
黎「……何その聞き方、、覚えるのが苦手な人だっているだろ笑」
八つ当たりするように、そんな言葉を吐いた
「……だったらもっとやる気を見せてもらってもいいですか?」
黎「俺がやる気ないように見えてんの?ふざけんなよ」
大「ストーップ!ストップストップ!どうしちゃったの黎弥」
周りのメンバー達は焦ってる人もいれば、目をガン開いてびっくりしてる人もいた
澤「…一旦休憩にしません?」
PGが一緒だったとか言ってた夏輝くんは、ほっしーさんを優しくエスコートした
何故かその姿にもイライラして、謎の感覚にまた更に腹が立った
意味わかんねえ俺。
その後は、世界さんと大樹くんに注意された。
その内容もあまり頭には入って来なくて、「はい」と返事をしただけだった。
世界さんはリハ室に戻り大樹くんと2人きり
最近何かあったの?
なんて私生活の事まで心配されてしまう羽目だ
大「黎弥が女の子に怒るのなんか珍しいからさ、びっくりしちゃった。今日はもう解散だし、家帰ったらゆっくり休んでな」
あんな態度を取ってしまった俺に、大樹くんはすごく優しくて、更に自分が惨めに感じた。
リハ室に戻れば夏輝くんとほっしーさんは居なくて、項垂れてるメンバーに申し訳なさでいっぱいだ。
黎「…お先に失礼します」
カバンを持ってすぐに事務所を出た
家に帰っても落ち着かず、外に出てひたすら走りまくる。
近くの公園に立ち寄りブランコに座ってぼーっと考えた。
あーだめだ…わかんない
なんで俺はあんなにイライラしたのか、考えれば考えるほどわからなくなった。
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作者名:まここここ | 作成日時:2023年5月27日 23時