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坂田side
さっきよりも長い時間、俺はAちゃんを抱きしめた
なんて言ったらええかわからん…
こんな時…
うらさんなら…まーしぃなら…センラなら…
Aちゃんを安心させることも笑顔にすることも出来たんやろか…
そんなことをぐるぐる考えているとAちゃんはだいぶ落ち着いた様子だった
《ありがとう》
「ええよ、そんなん当たり前や！」
《もう、大丈夫だよ、明くんのおかげ》
微笑むAちゃんにドキッとした
手話には敬語や丁寧語はない
手話そのものが敬意があり丁寧だ
Aちゃんの手話はどこか俺に対して敬語のような堅苦しさがあった
しかし、今日の事があってからそんな壁が無くなった気がした
《もうこんな時間…今日は泊まってて？》
ふと、時間を見ると終電をとっくに逃していた
「え！？いやええよ！？そこまで迷惑かけられん！」
何より俺がもたんわ…
《私の方が沢山迷惑かけちゃったよ…それにもう少し一緒にいて欲しい…》
泣き過ぎて目元が赤いAちゃんは少し頬も赤くした
…っ…それは…反則…やろ…
「…分かった」
Aちゃんはパァっと笑顔を見せた
俺の心臓はバクバクとうるさい
Aちゃんが好きって気づいてから展開が早すぎて自分自身困惑する
《じゃあ、明くんベッド使って！！》
「いや！ベッドはAちゃん使って！？」
慌ててそう言うと、Aちゃんはプクーと頬を膨らませた
Aちゃんは声で表現出来ない分、表情がよく変わる
可愛い…
「…っ…俺、ソファーで寝させてもらうわ…」
Aちゃんとても不満そうな顔をする
《じゃあ、私もここで寝る！！》
そして、Aちゃんはバタバタとどこかへ走っていった
「え！？ちょっ！？」
すぐにAちゃんは戻ってきたと思えば布団を抱えていた
Aちゃんはソファーの前のテーブルをどかす
敷き布団はないらしく、掛け布団のみ
「ここで2人で…寝るん…？」
コクコクと笑顔で頷くAちゃん
いやいや！？なんでや！？
《今は…1人になりたくない…》
そう言うとAちゃんは、うっすら涙を浮かべた
あ…
俺はソファーから立ち上がり、布団の上にドスンと座る
「一緒に寝よか」
幸い床はカーペットだ
電気を消し、二人共布団に入る
「おやすみ」
Aちゃんが安心するよう、俺は布団の中で手を繋いだ
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まろな(プロフ) - 咲久さん» あ、ありがとうございます！！初作品で不安あったんですけどそう言って下さって嬉しいです！ (2020年2月16日 22時) (
レス) id: 1ea336bdd4 (このIDを非表示/違反報告)
咲久 - この作品、とても面白いです。わたしのお気に入りの作品のひとつです。 (2020年2月16日 20時) (レス) id: 954f34060f (このIDを非表示/違反報告)
まろな(プロフ) - 星羅みぃ@病み中さん» 坂田家さんなんですね！そう言ってくださるととても嬉しいです！ありがとうございます！！ (2019年11月16日 8時) (レス) id: 1ea336bdd4 (このIDを非表示/違反報告)
星羅みぃ@病み中 - 浦島坂田船の坂田くん推しなので超嬉しいです。もっとはやくこの作品を見つけたかった！ (2019年11月16日 6時) (レス) id: 4d63d0190f (このIDを非表示/違反報告)
まろな(プロフ) - ふゆなさん» ふゆなちゃん！ありがとう！！頑張るね！！ (2019年11月7日 20時) (レス) id: 1ea336bdd4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：まろな | 作成日時：2019年9月21日 20時
