ろくじゅご ページ17
「貴方探偵社のーーー!何故ここに」
「美人さんの行動が気になっちゃう質でね。こっそり聞かせて貰ってた」
「な……真逆、盗聴器!?……では最初から…私の計画を見抜いて…」
「そゆこと。ほらほら起きなさい敦君。三人も負ぶって帰るの厭だよ私」
ぺちぺちと気絶した中島の頬を叩きながら、相変わらず呑気な食う気を醸し出す太宰
其れに憤怒したのは樋口だが、瞬時に停めた芥川
「太宰さん、今回は退きましょう。しかし人虎の首は必ず僕らマフィアが頂く」
「なんで?」
「簡単な事。その人虎には闇市で七十億の懸賞金が懸かっている。裏社会を牛耳って余りある額だ。」
「へえ!それは景気の良い額だね」
「……探偵社には孰れまた伺います。その時素直に七十億をわたすなら善し。渡さぬならーー」
「戦争かい?探偵社と?良いねェ、元気で。やってみ給えよーーーやれるものなら」
先程とは打って変わって目の中がどす黒く塗りつぶされた太宰
如何にポートマフィアが凶悪な組織であるかを語る樋口だが、それを知っている。と一言で片づける太宰
「然り。外の誰より貴方はそれを承知している。
ーー元マフィアの太宰さん」
樋口の顔が驚愕に染まった瞬間、空から大量の氷柱が降り注ぐ
「…!」
直ぐに人間失格を発動した太宰と、羅生門で空間を喰いちぎった芥川
「ンども〜〜」
先程の太宰と同じくらいの緩さで間に入った玲
然しその目に光は無かった。
「ひぐっちゃん傷だらけじゃん!跡残ったらどうするの!もし拠が無かったら僕がお嫁さんにしてあげるね"っがあっ」
「煩い黙れ塵」
「はい出た!りゅーちゃんの悪口三拍子!急に羅生門向けるの止めなよ!?何時か僕死んじゃうよ!?」
そう言いながらカラカラ笑う玲の腹には、ズブリと刺さった羅生門
傍から見れば即死を免れない筈だが
「…永田…さん……」
「早くキズ治さないとね!りゅーちゃん送ってってあげて!」
「何故僕が…」
「はいはい先輩の言う事は素直に聞きましょうね〜」
「なっ、貴様…!!!」
グルッと2人を包み込んだ水の球体は、空に上り数秒もしない内に消えていった
「…………玲…」
「はあーい、玲ですよん、太宰さーん!」
お傾げなポーズをとり、漸く太宰の方へと振り返った玲
「………まるで昔の私を見ている様だ…」
「一緒にしないで下さいよ」
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玲(プロフ) - 角部屋に潜む毛玉さん» 実はその他にも沢山誤字してるんですよ(小声)(ここだけの話)(モチベある時直します)(頑張ります) (2020年5月22日 13時) (レス) id: f09c3aa21c (このIDを非表示/違反報告)
角部屋に潜む毛玉(プロフ) - ろくじゅうろくの、顔が「買お」になっていましたよ‥‥(小声)応援しているので、更新頑張ってください! (2020年5月22日 13時) (レス) id: 07d92cd107 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 桐島さん» コメ有難う御座います!話を纏めるのに時間かかってて停滞気味ですが、これから少しずつ更新して行きます!応援のお言葉が凄く力になります! (2018年12月1日 18時) (レス) id: 5e1c605be1 (このIDを非表示/違反報告)
桐島(プロフ) - 続編!おめでとうございます!この作品大好きなので、更新楽しみにしてます!がんばってください、応援してます! (2018年12月1日 14時) (レス) id: 5b63c81a9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲 | 作成日時:2018年12月1日 12時