ごじゅ ページ2
《 織田side 》
「暫く振りだね。仕事帰りかい?」
「酷い一日でした。密輸品の買い付けに手間取りましてね…8時迄粘って成果は此骨董時計1つですよ」
そう言いながら太宰の横に座り雑嚢の中を見せる安吾
中身が気になるのか玲は椅子から立ち上がり、2人の背後でキョロキョロしている。
此坂口安吾は、ポートマフィア所属の情報員だ。
重要で機密情報の高い情報は、殆ど安吾を課しいてやり取りされる。
彼の頭の中には黄金よりも貴重な情報が詰まっていて、拷問してでも吐かせたい敵組織は星の数程居る。
相当なタフさが求められる仕事だ。
「安吾も仕事で" しゅっぱい "したって事か」
「しゅっぱい?」
「そう。しゅっぱい仲間だ。そう言えば私達が此処で呑むようになって随分経つけど、織田作の仕事の愚痴は聞いた事が無い。」
「俺の様な最下級構成員の仕事の話を聞いた所で、退屈なだけだ。其れを云うなら玲の仕事の愚痴も最近聞いていないだろう」
そう目線を隣に移せば、キョトリと藍色の瞳を数回瞬きさせたかと思えば目の瞑り何故か天井に顔を逸らしてしまった。
何か良くない話でも振ってしまっただろうか。
「駄目だよ織田作。私も前に一度尋ねたが玲曰く」
ー僕の仕事は主に人の命を狩る。そこには1つの命に対する尊さを持っていなければいけない。じゃなきゃ僕は唯の人殺しだ。ー
「ってね」
「…そうか」
何とも玲らしい考えだ。情報処理の時は機械が言う事を聞いてくれないだの云っていたのだが。
「で?織田作の仕事の話を聞かせておくれよ」
「…うちに上納金を納めている商店街で子どもが万引きしていたので懲らしめた。フロント企業の役員が愛人と妻に挟まれた修羅場で仲裁、後はマフィア事務所の裏手で見つかった不発弾の処理」
「ねぇ織田作!!私と仕事を交換しよう!!私も不発弾の処理やりたい!!」
「太宰君には無理です…」
「嗚呼。吹っ飛ぶ」
「吹っ飛ぶ!?!ねぇ玲聞いた!?吹っ飛ぶって!私吹っ飛ぶって!!!」
「そん時は僕が水盾貼るのでモーマンタイでーす!やりませう!不発弾処理!!」
俺の様な最下級構成員の所に転がり込んで来る仕事は、誰もやりたがらないドブさらいの様な物ばかり。
要するに組織の何でも屋っていった所だ。
「所で今日3人が居たのは何かの会合かなんかですか」
「此処に来たら2人が居ただけだ。」
「今夜此処に来たら君達に逢える様な気がしてね」
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玲(プロフ) - 角部屋に潜む毛玉さん» 実はその他にも沢山誤字してるんですよ(小声)(ここだけの話)(モチベある時直します)(頑張ります) (2020年5月22日 13時) (レス) id: f09c3aa21c (このIDを非表示/違反報告)
角部屋に潜む毛玉(プロフ) - ろくじゅうろくの、顔が「買お」になっていましたよ‥‥(小声)応援しているので、更新頑張ってください! (2020年5月22日 13時) (レス) id: 07d92cd107 (このIDを非表示/違反報告)
玲(プロフ) - 桐島さん» コメ有難う御座います!話を纏めるのに時間かかってて停滞気味ですが、これから少しずつ更新して行きます!応援のお言葉が凄く力になります! (2018年12月1日 18時) (レス) id: 5e1c605be1 (このIDを非表示/違反報告)
桐島(プロフ) - 続編!おめでとうございます!この作品大好きなので、更新楽しみにしてます!がんばってください、応援してます! (2018年12月1日 14時) (レス) id: 5b63c81a9f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:玲 | 作成日時:2018年12月1日 12時