特殊警察vs天下の悪党2【黒バス】

No.54 various people ページ9

『あの子を返して下さい…っ！！』






テレビ越しにそう泣き叫ぶ、拐われた子供の母親






そんな人もいれば





『友達じゃなくて私拐ってよぉ〜？』






心配なんてせずに、逆に羨んでいる拐われた人の友達








画面に映る色んな人を見て、Aは難しい顔をした









A「…洗濯、後でいいかな」








彼女はひとりでに呟くと、持っていた洗濯カゴをその場に置く








そして自室に行くと今時の女子高生が着るような服をタンスから引っ張り出し、ジャージを脱ぎ捨てた








A「よし…」









服装に似合うようなリュックを背負い、その中にはこの町の地図のみを入れている








手には携帯を持ち、家から出たAが向かった先は宛てなんてものはなかった









それを空から見ている影が二つ








黄色と青色だ。









黄瀬「すっかり治ったみたいっスね」






青峰「あぁ」









Aが元気そうに外に出ているのを見た2人は、仮面の下に笑みを浮かべる






しかし今Aが外に出ているのは彼ら、キセキと会いたいからであった







つまり探しているのだ、涼太と大輝を。









黄瀬「あんな急がなくても日曜日には会えるのに」







空中で胡座をかく涼太に、大輝は行くぞと一声かけた








A「あの、この辺りでキセキらしき人物をお見かけしませんでしたか？」







「何言ってんだい。あんた学生だろう、サボってないではよ学校行きな」








A「す、すみません」








「Aっち、こっちこっち」








A「え？…あ、黄瀬君？青峰さんもこんにちは」

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