繋いだ手 ページ44
赤司side
赤司「まずは朝食を摂らないとね。俺行きつけのパン屋があるんだ、アレルギーとかあるかい?」
A「い、いぇ…」
少し俯きがちに俺の後ろを歩くAさんは何処となく緊張しているようだった
赤司「もっと楽にしてくれ。俺まで緊張するじゃないか」
クスッと笑ってみせるとは、はい…と更に肩を上げて俯いてしまった
少し嬉しいかな、周りからはカップルに見えるだろうから。
俺はそこまで遠慮深いわけではない
少しは欲だってあるんだ
赤司「白百合さん、離れると危ないから」
俺はそれを理由に手を差し出した
A「えっ…わ、私そんな子供ではないので大丈夫ですっ!!」
赤司「屋上からうっかり落ちそうになったのは何処の誰だったかな」
A「…関係ないですー!!あっちょっと!!」
このままでは埒があかない、そう思い、俺は無理矢理Aさんの手を引っ張った
自分で撒いた種だがやはり好きな人と手を繋ぐという事は緊張する事であり…
A「…」
赤司「…」
俺の顔は今、真っ赤だろう。
繋いだ手からはAさんの体温まで伝わってきて、それは全部俺の頬に回った
A「あ、あの…」
赤司「ん?」
A「パン屋さんに、クリームパンってありますかね!」
何度も言うが俺は鈍感ではない
Aさんが焦っているのは丸分かりだ。
赤司「あるだろう、普通」
焦りすぎて意味がわからない事を言うAさんが可笑しくて、俺は声に出して笑った
おかげで緊張が少し解けたような気がするよ。
A「わ、笑わないで下さい!」
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薫(プロフ) - 和美/カルマ嫁さん» d(^_^o) (2015年12月16日 23時) (レス) id: 367f8deaf3 (このIDを非表示/違反報告)
和美/カルマ嫁 - はい!(笑)続編行くんですよね! (2015年12月16日 23時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - 和美/カルマ嫁さん» ですよね笑笑 (2015年12月14日 21時) (レス) id: 367f8deaf3 (このIDを非表示/違反報告)
和美/カルマ嫁 - はい(笑)そうですね笑笑分かります。 (2015年12月14日 21時) (レス) id: 56b9cb16b3 (このIDを非表示/違反報告)
薫(プロフ) - catさん» ありがとうございます!頑張ります!(≧∇≦) (2015年12月14日 20時) (レス) id: 367f8deaf3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:薫 | 作成日時:2015年12月1日 2時