赤司先輩って…なんか…こう、苦手【赤司征十郎】

冷え切った肩 ページ32

A「す…すいません…っ」


目隠しをされながらも謝る


いや…実際言ってしまった訳ですしね



あぁ…どうしよう！なんて私が真剣に悩んでいると、またもや笑い声が聞こえた




あ…


からかわれてる


おかげで緊張が溶けたな…なんて思って肩を下す


A「からかうのやめて下さい…」


赤司「でも実際に言ったのは間違いないだろう？」


まだからかってくる赤司先輩に

正論を言い続ける赤司先輩にちょっと負けた気分になった




悔しい…



そんな事を思った私は



A「そ、そうですけど……あーもー、嫉妬ですよ！！」


未だ笑っているであろう赤司先輩に仕返しとして本音をぶちまけた



すると何故か目隠しが外される




くるっと頬を膨らまして赤司先輩を見上げると口元を手で隠して顔を真っ赤に染めていた



A「なっ…」



それは反則です…


反応可愛すぎるでしょ…



私は思わずつられて赤くなった自分の顔を背けながら、

A「引っかかりましたね」


と言ってしまう




本当だったけど…


返事を聞くのが怖かった。




赤司「…その最後の言葉がいらないな…」




A「えっ…」









そう言って私の冷え切った肩を包んだのは





貴方の体温

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