赤司先輩って…なんか…こう、苦手【赤司征十郎】

趣味悪！ ページ19

「A…A！」

A「え？…あぁ、何？」

「いやいや、A〜アンタにも遂に春が来たか！」


赤司先輩の事を考えて5時間目を終えると次は移動教室らしく、数人の女子が誘ってきた

そして何を言うかと思えば春が来たとか何とか


A「春過ぎたばっかりでしょ。次梅雨だよ梅雨」

「違うわ！！」

「でた、Aのマジな天然ボケ」


失礼だなおい

それ位分かってるっての！


「恋したんだ〜」

A「まぁね」

「誰よー！」

A「秘密」


聞こえてくるのは頭が良いだの運動神経が抜群だの

よくありがちな褒め言葉

そんな褒め言葉と思われるものを適当に返すのが繰り返され、私達は教室に向かう


「あ、でもAだったら私納得！」

「うちも！似合うよね」


何が納得？
ってか何を納得してるの私理解できてない

そんな事を思い、何がー？って聞くととんでもない爆弾本日3個目が落ちてきた

「何がって…赤司先輩だよー！他の女が群がるのはムカつくけどAだったらぴったりだなーって！」

A「ぶっ」

「きったない！！」

「え、…マジでA！？赤司先輩なの！？」

A「ちょ、声大きい…内緒だよ」


その爆弾にそう答えるとえぇー！？なんて声が上がる

いや似合うとか言ってたのにそんなに驚く！？


A「ま、それでも赤司先輩には彼女さんがいるだろうしね」

心の奥底にしまっとくよ、なんて言うと1人が大きく反応した

「それって、早坂っていう先輩じゃない！？」


その1人がそう言うとあぁ！みたいな感じで皆が知っているかのような雰囲気を醸し出していた。





A「なんだ、やっぱりいるんじゃん」


赤司先輩、何で昼…


私にあなたの食べたのを渡したんですか




A「はぁ…」


「ま、でもAの方が釣り合ってることは明確だしね！」

「あ、それ思ったー！早坂先輩選ぶなんて赤司先輩も趣味が悪いよね」

「確かに！赤司先輩の唯一の弱点だ」





A「そうかも」

クスッと笑ったのは誰にも見えてないはず

そうだと思いたいな〜…










「…ほう……？」

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