奈々の色々短編集【メイン/遊戯王】

【遊戯王ZEXAL】過去の傷跡は今も/ベクター→夢主→←凌牙 ページ8

前回の続き。
現代を書いていきます。凌牙はまだバリアンになる前。
ベクターがヤンデレ。
ベクター→夢主→←凌牙
夢主視点。






この時代で私は神代凌牙という人物に出会った。



彼はナッシュによく似ていて、同時に彼に私は恋をした。





「おはよう、凌牙。」

「おはよ。」









距離が近くなるに連れて私の恋も深くなっていった。





でも、





ある時、転校生がやってきた。




私のクラスで、隣の席になった彼の名前は真月零を言うらしい。




なぜかはわからないけど、



ベクターのことを思い出した。





そのせいで、彼に話しかけられるとどうしても声が震えた。



「おはようございます、Aさん！今日は髪型が違いますね、とっても似合ってますよ！」


「あ、ありがと・・・」


彼は段々、私に近づいてきて、私の前世の傷跡が痛かった。




怖い、という気持ちだけが私を支配した。





最後、私はベクターに愛されながら死んでいった。





本当に好きな人に愛してもらいたかったのに。









私は凌牙と一緒にいる時間が少なくなっていることに気づいた。






一緒にいるのがせいぜい、昼休みくらいになってきた。






その他は全部、彼が一緒にいて。





その度に過去の傷跡が痛んで、






段々広がっていく気がした。









ある日、








私は放課後、彼に呼び出されて、震えながらも頷いた。







その話は






「僕と、付き合ってください！」






告白だった。





私はその時、断った。






けど、









それなのに、彼はいつまでも私の隣にいて。







いつからだろう。





なぜか、周りの友達が減っている気がした。






でも、こんな人はいないと思い込むような感じもして。







そういえば、凌牙と会えていない。








なぜだろう。









家に帰ってきた。








そこで見たモノは、








過去に私の両親をころした






彼がたっていた。







「おかえりなさい、Aさん。あなたがあんまりにも無視をするので、お仕置きをしました。」







そうだ、彼の性格を忘れていた。








生まれたばかりのころは"真月零"のようだったのに、いつのまにか、今の"ベクター"のようになっている。








「べ、くたー、さ、ま」



「あは。その名で呼んでくれるんですね。嬉しいです。もっと呼んでください。Aさんに呼ばれるの、すきなんですよ。」

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