十四話：笑顔【狗巻棘】 ページ14
「──見て、とげとげ。左手無くなっちゃった」
「.....おか..か...！」
彼女の体の一部が無くなった時ですら、彼女は笑っていた。
彼女は変わった子だった。
「えぇ？真希ちゃん酷くないー？」
「酷くねぇ、自業自得だろ」
いつも彼女は笑っていた。
「ふふ、はー楽しいねぇ」
「組み合いで笑ってんじゃねぇよ...！！
くっそ...ぜんっぜん抜けねぇ...この怪力がァァァ...！！！」
真希を締めているときも
「待ってぇ、パンダ、マジで鬼畜ぅー」
「はいどーん」
パンダによってぶっ飛ばされている時も
「あはははー」
彼女は笑っていた。
でも、1度だけ、彼女の笑顔がひどく歪んだ時があった。
「あれ？そっちから電話してくるとか何？明日は世界平和叶っちゃったりしちゃう？」
彼女が、家の人と電話していた時だった。
教室で、しかも全員がいる中で堂々と電話していて、驚いたものだ。
「....。」
その時、彼女の表情が一瞬だけ、強ばったような気がした。
「...ふぅん、あっそ。それで？私に帰ってこいって言いたいの？
...ッぷあははははッッ！！！バッカじゃないの！！！私が言ったこと覚えてる？もう二度とそこに帰ってやらないって言ったじゃーん！」
ゲラゲラと笑い続ける彼女は矢張り可笑しかった。
同じ教室にいた真希もパンダも驚いて、彼女を見ていた。
「あのさ、私のこと下に見んのいい加減やめろって！マジで無駄！無駄無駄！！もう権力で埋められるくらい私は弱くねぇっつうの！」
そして、彼女はそう言った後、浮かべていた笑みがその顔から消えた。
「──それはさ、私に首差し出したって事でいいよね？」
彼女はそう言った後、電話を直ぐ切った。
「五条先生来たら、任務入ったーって言っといてー」
彼女はそう言って、ヒラリと手を振ってこの場を後にした。
「おかか」
気付けば、彼女を追いかけていた。
「あれ？とげとげ？どったの？」
彼女の顔にはいつもの笑顔が浮かんでいた。
「高菜、こんぶ」
「えぇ、本当に任務だって。....あ、一緒に行く？」
彼女は悪巧みをするような悪戯な笑顔でそう提案した。
「しゃけ」
それに賛成をした。
「ふふふ、なんかあれみたい。逃避行」
「....ツナツナ」
ちょっと恥ずかしくなって誤魔化すようにそう言った。
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∞輪廻∞(プロフ) - マリイさん» 再びリクありがとうごさいます！！乞うご期待お願いします！ (2021年1月28日 22時) (
レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - ∞輪廻∞さん» もう１つリクエストで夢主が虐められてる所とリスカしてる所を建人が見たら (2021年1月28日 22時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
∞輪廻∞(プロフ) - マリイさん» うっわ、なにそれ良き！！むっちゃ面白そうやん！リクエストありがとう！！ (2021年1月9日 22時) (レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
マリイ - リクエストで夢主がスリルを求めるアドレナリン中毒＋戦闘狂でナナミンが夢主の面倒見てる設定見たいです (2021年1月9日 22時) (携帯から) (レス) id: 82a6cba0ff (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞輪廻∞ x他1人 | 作成日時：2021年1月9日 22時
