氷の針 ページ8
「ユウちゃん..........ごめんね。」
抱きしめたユウちゃんは肩を震わせていた。
泣いてるのだろうか。
「ユウちゃんは苦しまないで。ユウちゃんだけは、笑顔でいて。」
そして、もう一度、ごめんねと言った。
「
僕は腹部に手を当て、魔法をかけた。
それからユウちゃんは眠った。
眠ったユウちゃんを見て、エース君とデュース君は僕を怒った。
リドルとトレイとケイトは驚愕の目を向けていたが、何も言わない僕を見て、黒と見たのだろう。
彼らも僕を軽蔑の目でいた。
そして、瞬く間に僕が監督生を犯したという噂が広まった。
学園で向けられるのは白い目ばかり。
今まで仲良くしていた、レオナもラギー君もジャック君もアズールもフロイドもジェイドもカリムもジャミルもヴィルもルークもエペル君もイデアもオルト君もマレウスもリリアもシルバー君もセベク君も。
リドルもトレイもケイトもエース君もデュース君も。
みんなみんな、僕を嫌っていった。
悲しいよ。勿論。
でも、僕がそれを選んだんだ。
だって、ここにユウちゃんが来た時に言われたから。
“監督生さんを支えろ”って。
“女性だから守れ”って。
僕はユウちゃんが苦しまないように全てを背負った。
ユウちゃんには暫く眠らせたけど、起きた時に記憶は無くなってる。
またあの笑顔をみんなに見せれる。
win-winなのにね。
全部僕が何とかすればいい。
昔から大きなことを背負うのをよくしてたから。
でも、なんでだろ。
「.......心が、痛いなぁ.....。」
冷たい空気で肺が痛い訳じゃないのに、至って普通で生活しているのに、こんなふうになったのはなんでだろうか。
なんとなく学校にも行けなくて、ユウちゃんのいないオンボロ寮の自室に居る。
ゴーストもいなくて、辺りは静寂だった。
「A！！A・ネージュ！！居んだろ？！出てこい！」
突然、静寂を破られた。
この声はレオナだろうか。
どうでもいい、と思い、関係ないと判断し、僕はそれを無視した。
「てめぇ.....そこに居んだろうが、来い！」
その声とともに、バキッと音がして、声がさらにクリアに聞こえた。
「てめぇ.......監督生に何しやがった」
胸ぐらを掴まれて、そう言われた。
監督生の話題が上がるなら、きっと彼女は。
「目が、覚めたんだね。良かった。」
「......あ？」
僕は微笑んだ。
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∞輪廻∞(プロフ) - アイスさん» ネージュはフランス語で雪という意味があるので、そう命名しました！そういう質問待ってたありがとうありがとう！！ (2021年6月29日 16時) (
レス) id: a7a0dcccc8 (このIDを非表示/違反報告)
アイス - こんにちは。とても面白くてすぐに読み切ってしまいました。ところで、夢主ちゃんの名氏が「ネージュ」ですが、なにかネージュ君と関係があるのでしょうか？ (2021年6月28日 21時) (レス) id: 50003851a2 (このIDを非表示/違反報告)
∞輪廻∞(プロフ) - 夢色ふぅなさん» そういう反応を待ってたよぉぉ！！！()ありがとう！！無事完結出来て良かったです！ありがとうございました！ (2020年11月28日 22時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
夢色ふぅな(プロフ) - 最後号泣しちゃいました…()とっても面白かったです…！！ (2020年11月28日 22時) (レス) id: 4a2b5a8613 (このIDを非表示/違反報告)
メロンパンの皮(プロフ) - 灰鴉さん» あっ..........しくった........教えてくれてありがとうございます！すみません直しておきます！指摘感謝です！ (2020年11月18日 21時) (レス) id: 5125d15ab3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：∞輪廻∞ | 作成日時：2020年10月24日 23時
