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―――この男が太宰治だと云うのか
確かに先程の異能力無効化に噂どうりの変人ぶり…
正しくその人だと確信せざるおえない
つくづく私は運がいい…
表情筋が緩んでいくのが自分でもよく分かる
「…なんで?」
太宰は1度Aから手を離し芥川の方に顔を向けながら問うた
「簡単な事、その人虎には闇市で懸賞金が懸かっている。懸賞金の額は70億」
「それは随分と景気のいい話だねェ」
「探偵社にはいずれまた伺います。
ポートマフィアは、必ず70億を奪う」
そう言い切ると太宰はこれまでになく不敵な笑みで芥川に口を開いた
「では、武装探偵社と戦争かい?
―――やってみたまえよ…やれるものなら」
黙り込む芥川とA、そしてキシリ、と歯軋りした樋口が叫びながら続けた
「零細企業ごときが…我々はこの街の暗部そのもの!この街の政治、経済のことごとくに根を張る!たかが十数人の探偵社ごとき、3日と待たずに事務所ごと灰と消える!我々に逆らって、生き残ったものなどいないのだぞ!!」
樋口がそう言い切ると
―――知っているよ、そのくらい
「然り。誰より、貴方はそれを承知している
―――元、ポートマフィアの太宰さん」
太宰の冷徹な目にAは、成程と一言発した
「さぁて、お嬢さん!貴方のお名前をまだ聞いてなかったね!!」
くるりと此方に向き返り太宰はまたもAの手を握り目を輝かせた
『ふふふ、私は二階堂A…貴方の席を埋めるようにしてマフィアに入った者です。
噂はかねがねチワワから聞いておりますよ?太宰さん』
うげ…あの蛞蝓なんて声が漏れるなかAもこれまた不敵な目で太宰を見つめた
「貴方の様な美人さんに名前を覚えてもらえているなんて私は幸福者だ…更に組織に入って数年、よもやその年齢で幹部に昇りつめた鬼才…
―――閃光のAさん?」
またAがふふふと笑うと、
貴方も大概人の事言えないのね、?なんて目を細めた
『じゃあ、また会いましょう…太宰さん。
ごめんあそばせ?』
と云いつつ傘を持ち直し、行きますよなんて部下2人に云うとその場を立ち去ってこうとした
「Aさん、とっても気に入ったよ…
私好みの貴方を私の心中相手にしてみせる」
太宰がそう言うとAは歩を止め、太宰に顔を向けると―――やって見給え青年よ。と美しい顔を太宰に向けまた歩き出した
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歴史馬鹿 - あの〜かさねかさねすいません誤字ですやはりがはやりになってます (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - 後もうひとつ誤字が...多分ですか軍警これが正しいかと間違えたらすいません (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - えっと...ネイさん誤字場所は2ページ目の重力使い←此方が正しいです (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネイ | 作成日時:2019年6月23日 2時