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―――皆、声のする方を見上げた
よっと、とビルの最上階からその場に降り立った
A。太宰は勿論、芥川、樋口も意外過ぎる彼女の登場に目を大きく見開いた
「―――Aさん…何故貴方が此処へ…?」
ゴホッ、ゴホッっと小さく咳を漏らしながら
鋭い目付きで彼女を見ている
『嗚呼、芥川先輩…実は私もこの任務に派遣されましてね、?先輩である前に上司であるこの私が先輩方の仕事を確認及び偵察に来ていたのですよ』
なんて傘をクルクルと回しながら云うAに樋口が
「Aさん!!此度は我々の計画で任務を遂行しようとしています!貴方が入れば確かに作戦の成功確率はあがりますが、それ以上に―――」
樋口は言葉を続けようとするが、思わず息を呑んだ
Aがあまりにも軽蔑及び蔑んだような目で此方を見下しているのに気づいたからだ
『―――可愛い可愛い樋口先輩…別に私は貴方がたの邪魔をしようとしたのではありません…ただ貴方がたが大きく計画外…否、独断行動とでもいいますか?をしようとしているのを止めに来ただけですよ。
―――これは上司命令です。退却だ』
あまりの威圧感、そしてこれ以上続けては彼女の機嫌を損ねてしまう。樋口は頭を下げ畏まりましたとだけ告げた
『―――して、青年。貴方が只者ではないのは明白です、我々は退却致しますが…貴方はどうされます?』
そうAが言った直後だった
「美しい!」
太宰が樋口にしたのと同じように手を握り地に膝をついた
「正しく百合の花の如く凛として、それとなくあどけさも残る美しい女性だ。どうか私と心中していただけないだろうか―――」
なんて熱弁まで始める太宰に樋口は…なっ、と声をあげる中芥川はゴホッ、ゴホッ、とこれまた咳込んでいる…
―――一方Aはと云うと…
『ふふふ、なんて面白い青年なんでしょう…
掴みどころのない人ね…』
なんて笑っていた。
芥川は太宰に向き返り話を切り出した
「太宰さん、今回は引きましょう…しかし、人虎の身柄は、必ず僕ら、ポートマフィアが頂く」
その言葉にAは一瞬目を丸くした
―――この男が太宰治だと云うのか
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歴史馬鹿 - あの〜かさねかさねすいません誤字ですやはりがはやりになってます (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - 後もうひとつ誤字が...多分ですか軍警これが正しいかと間違えたらすいません (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
歴史馬鹿 - えっと...ネイさん誤字場所は2ページ目の重力使い←此方が正しいです (2019年8月5日 22時) (レス) id: 9576c83dfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ネイ | 作成日時:2019年6月23日 2時