メサイア番外編~etude~ (ページ7)

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有賀と淮斗3 ページ7

「まだまだあるだろ？」
「瑠々はマカロン好物。」
「それは知ってる。」
そう言った瞬間、悠里がバッと顔を上げる。
そして俺に食いつくように言う。
「なんで知ってんの！？」
「いや少し前に俺の部屋に嬉しげにマカロン持ってきてたから好きなのかと思って。
本当だったみたいだな。」
「有賀が知ってるなんて思ってもなかった…」
そう言って、また机に視線を戻した。
と思ったら。
「じ、じゃあさ、瑠々が高校の時お下げだったの知ってる？」
「いや、知らないが。」
そう俺が言うと悠里はなんだか勝ち誇ったように少し口元を緩ませた。
やっぱり悠里は白崎と波沢の話をした方が嬉しそうな顔をする。
「じゃあさ、護が…」
そこから俺と悠里は白崎やら波沢やらの話を延々とした。
白崎や悠里の話をしている時の悠里の顔はやっぱり生き生きとしていて、本当にこの二人を信頼しているのだと思った。
話を聞いている間、白崎をメサイアとしてちゃんと信頼していかないとダメだなと考えた。
「でね、瑠々って実は…」
悠里がそう言いかけた時だった。
「なんで間宮君飛び出していったのよ…
ほんとに訳わかんないし…」
「ご、ごめん…自分でもよくわからなくて…」
「しかもなんでめさーいあ！！！！！！！！！って叫んで出て行くかな…
これじゃただのメサイア大好きな人じゃ…って
有賀くん。」
呆れた顔をした波沢としょんぼりした間宮が部屋の中に入ってくる。