有賀と淮斗2 ページ6
「白崎と波沢の話をしよう。」
沈黙。
「…は?」
「聞こえなかったのか?白崎と波沢の話を…」
「聞こえてるよ。何、突然。」
悠里が怪訝そうな顔をして俺を見る。
この振り方はまずかったのだろうか。
「別にいいけどさ…。なんで突然護と瑠々の話しないといけないの。」
「いいだろ、このまま黙ってるのも気が引ける。」
「僕は全然いいんだけど…」
深い溜息をつきながら、伸びをする悠里。
めんどくさそうだか話してくれる気にはなってくれたようだ。
俺は悠里の隣に座る。
「…なんで隣?」
「ここしかソファーがないからだ。」
「あっそ…。
で?護と瑠々の何を話したらいいの?」
「何でもいい。」
また悠里が怪訝そうな顔をした。
「何でもいいって…
もしかして思いつきで言った?」
「そうだ。」
また溜息をついた。
そして俺に向きなおす。
「なんで思いつきで言った話題について話さなきゃ行けないの?」
「俺が暇だからだ。」
「なんで護と瑠々の話なの?」
「お前がいつも嬉しそうに話している奴と言えばその二人だったからだ。」
「はぁ…」
「で、話してくれ。」
悠里は俺のほうを見るのをやめ、手を組んで机に乗せる。
「護と瑠々は僕の幼なじみ。
以上。」
「もっと他にあるだろう。」
「はぁ?まだ言わなきゃいけないの?
瑠々はちっちゃい。」
「もっとあるだろう。」
「護は熱血バカ。」
「ほかには?」
「瑠々ドジ。」
「他は?」
「護はよく僕に野菜食べさせようとする。」
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作者名:○*・ayumi・*○ | 作成日時:2015年5月7日 20時