メサイア番外編~etude~ (ページ5)

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有賀と淮斗ページ5

・☆・有賀side☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・☆・
俺は今、非常に困っていた。
部屋には波沢も、白崎も、間宮もいない。
残されたのはたった二人。
俺と悠里だ。
気まずいし、何より悠里がこちらを全く見ないのも
返ってなんか傷つくし。
何なんだこの状況。
と思った時だった。
「瑠々達、いつ帰ってくるのかな。」
悠里が突然話しかける。
「さぁ、俺は聞いてないが…悠里はなにか聞いてないのか？」
「何も聞いてないよ。
その前に何も言わずに出ていっちゃったからね。
間宮なんかめさーいあ！！！！！！って叫びながら出ていくし。瑠々に関してはちょっとそれに引き気味についていったし。」
「そう言えば白崎、なんかあっとべー！とか言いながらなんかテニスラケット持って飛び出して行ったな。」
「護、テニスなんてするっけ…？」
お互いのメサイアは良く分からないまま出ていったということになるのか…
今思えば悠里とこういう風に面と向かって話すのは初めてな気がした。
「お前とこういう風に話すのは初めてだな。」
「そうだね。」
それっきり会話が途切れた。
続かない…
そういえば悠里は波沢と白崎以外に心を開いてなかった。
その状態で話そうとしていた俺は馬鹿か。
とおもった矢先。
ある事が頭に思い浮かぶ。
「悠里。」
「…何？」