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美月が退院し、学校に来れたのは入学式から2週間後のことだった。
(久しぶりの学校⋯⋯)
朝早くにクラスに入り、窓際の一番後ろの自分の席に座り、本を読み始めた
時間が経つにつれ、生徒が多くなり始めた
生徒1「あの子誰ー?」
生徒2「あー、入学式以来ずっと休んでた子じゃん⋯」
生徒3「ほんとだー。でも、なんで休んでたんだろーね」
教室に入った生徒が美月を遠くから見つめ、話している。
(やはり私の話になりますよね⋯)
HRの時間になり、担任が教室に入ってきた。
担任「皆おはよう。やっと全員揃ったな。というわけで、自己紹介出来てなかった夜風、前に出てきてくれるか?」
担任が美月の方を向き、優しく言った
貴「はい⋯わかりました。」
ゆっくりと静かに教卓の前に行く
貴「えっと⋯⋯私は夜風美月といいます。これから、1年間⋯よろしくお願いします」
軽く自己紹介をし、軽く頭を下げ、席に戻った
担任「ありがとう。皆、よろしく頼むな!」
クラスの生徒数名が「はーい」と返事をした
HRが終わり、担任が出ていった
数名の女子生徒達が美月に近付いてきた
女子「美月ちゃんっていうんだね!これからよろしく!」
貴「はい⋯よろしくお願いします」
そう言い、薄く微笑んだ。
授業が始まるため、女子生徒達は席に戻っていった
(お友達⋯⋯⋯⋯いや、だめ。迷惑をかけてしまうから⋯⋯)
昔、胸に決めたことを思いだし、一瞬悲しげな顔をしながらも授業の用意をした
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作者名:りんご飴 | 作成日時:2019年6月6日 23時