53 ページ9
注意
嘔吐表現が入ります。苦手な方はご注意を。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
「それじゃあね!今日僕が寝るまで側にいて!後、また今度一緒に遊んで!勿論異能じゃなくてね。」
そう言い終わると「駄目かな?」なんて言ってくるQ。
『・・・良いですよ。ですからお布団に入って下さい。』
「わーい!」と言いながらすぐに布団に入るって私を待つQを見て、少し笑みがこぼれた。
そしてQの側まで近寄る。
「ねぇお姉さん。僕お姉さんの名前聞いてない。」
そういえばそうだ。名乗っていなかった。
『私は萩原Aです。よろしくお願いします。』
「A・・・Aお姉さん。」
『はい?』
「お歌歌って。」
歌、歌かぁ、確か私が幼い時に、
昔、聞いたことがある曲を思い出しながら歌う。
『〜♪〜♬』
すらすらと口から出てくる歌。
これは、誰から聞いたんだろう。
歌っている途中、頭がずきっと痛くなった。
『ッ!』
幸いQは眠ってくれていたから良いが、痛さゆえに頭を抱える。
何だ?この記憶は。
《Aだけに特別に聞かせてあげるね。》
誰だ。
《Aはきっと良いお嫁さんになれるよ。》
誰だ。
《僕は誰よりも君のことを1番に考えてるよ。。》
誰だッ
記憶に霞がかかったまま私は地下牢を後にし、自室に急いで戻った。
『ッはぁ、はぁ、誰ッ誰ッ!ゥ、うぇ、』
急に気持ち悪くなり、急いでトイレに駆け込む。
『おぇ、うぇ、ゴホッゴホッ・・・はぁはぁ、』
自分のは知らないはずなのに、脳裏に焼き付いて離れない。知らない記憶。
大きな手、私を見つめる瞳、優しい声をかけてくれた男。
父では無い、誰か
洗面所へ口をゆすぎに行く
冷たい水が口の中へ入る。
するとまた頭の激しい痛みが襲う。
それと同時にまたもや記憶が流れ込んでくる
《初めまして。僕はポートマフィアの〜ーー》
『・・・嘘、』
その名が脳に流れてきた瞬間私は意識を失った。
脳に流れてきたその人の名は
太宰治と言った。
65人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
かるーあ(プロフ) - 初レス失礼します。いつも愛読させて頂いてます。スランプとか、やっぱりありますよね!私も一応作者なので解ります‼︎応援しながらのんびり更新待ってますね^^どうかご無理だけはなさらず! (8月7日 18時) (レス) @page20 id: 33aaf0fec0 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:朝はパン派 | 作成日時:2023年7月3日 5時