＿〃 ページ32
*
【川越】
会場から人が減り始めた頃、現地解散のサッカー部がぞろぞろと帰り始めた。
吉田くんも俺らと合流をして、小瀧を待っていたけど
化粧直しとトイレに行って帰ってきたAちゃんと美咲、紗英ちゃんの様子が怪しかった。
怒っている様子の美咲。不機嫌気味の紗英ちゃん。
そして、どこか悲しそうなAちゃん。
吉田「なんか、あった？」
紗英「なんも！」
吉田「え……」
美咲「私たちは何も言えへん」
川越「ほんまに、どしたん」
悲しそうな表情だったAちゃんは大きく溜息をつくとキリッとした顔つきに変わった。
「ちょっと、行ってくる」
Aちゃんを送り出した美咲と紗英ちゃんは、しばらくして話し出した。
トイレを出た際に小瀧の姿が見えて、好奇心で着いて行くと、見知らぬ美女と密会していたところを発見してしまったと。
しかも、その美女は小瀧に言いよってる雰囲気で、挙句の果てに唇まで奪ったと。
吉田「うげ、、最悪やん」
川越「意外と反応女子っぽいんやな、吉田くん」
美咲「は？」
川越「ごめん。そこちゃうよな。んー、小瀧はどう対応しとったん？」
紗英「何も。抵抗もしてへんし、突き放しもせんかってん。やから、Aがあーなってたんよ」
川越「それは、同じ男としても理解できひん行動やね」
吉田「もしかして、その人、黒髪で、ここまで髪が長い細身の人？」
紗英「知ってるん？」
吉田「俺の知っとる人と同じなら、多分、カケル先輩関わっとるから……なんとなく断れんかったんのも分かる気がして」
紗英「自分がそうやったら、断らんのや」
吉田「いや。俺は、のんちゃんとはちゃうから」
紗英「ふーん」
川越「でも黒髪の美女ってのは惹かれるなぁ」
美咲「金髪の短髪にしたろか？」
川越「それはプロレスラーにしか見えへんくなるからやめて」
美咲「はぁあ？」
川越「えへへ。愛してます」
美咲「きしょ」
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あかね(プロフ) - とても切なくて読み込んでしまいました。続きお待ちしてます！ (8月6日 4時) (
レス) id: c4678331dc (このIDを非表示/違反報告)
y0shin0(プロフ) - とっても面白いです！続き楽しみにしております！！ (2022年9月9日 8時) (レス) @page36 id: 6acece1f2d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：のんれもん
| 作成日時：2022年3月6日 18時
