小 児 科 病 棟 の 女 の 子 。 5

あ ま え ん ぼ　[ 195 ] ページ14

* 真愛side *

　

…… 気 が 付いたら 夜 。




最近 いつも 起きると 夜 で 、

すぐ 寝かされちゃって 起きてられない 。


　


お薬 の おかげか 少し 楽 に なってきたし 、

少しだけ 少しだけ 、

って こっそり 起きてること に した 。


　

とは 言っても …



本 を 読む 気力 は まだ ないし 、

お部屋 から 出たら 見つかっちゃって

怒られちゃう から 、 できること は 少ない 。





お部屋 に ある 窓 の 近く に 椅子 を もってきて

景色 を 覗くと 、 キラキラした 光 が きれい 。



ここ の 病棟 は 建物 が 高いから 、

いろんな 景色 が きれい に 見えて 、 気 に 入ってる 。



　


？ 「 真愛ちゃん 」


「 … ぁ 」

　


誰か の 声 が 後ろから 聞こえて 、

恐る恐る 後ろ に 振り返った 。

　


紗 「 眠れなく なっちゃった？ 」

　


そういって 近寄ってきたの は

ちょっぴり こわい 千田さん 。

　


紗 「 ここ に いたら もっと 体調 悪くなっちゃうよ 、

ベッド 戻ろうね 」

　


そう いわれて ベッド に

抱っこ されて あっけなく 戻された 。

　


紗 「 一人 で 眠れる？ 」


「 ……… まだ 、 寝たくない … 」

　


どうしても 嫌 で わがまま 言っちゃった けど 、

言った後 に 急 に 怖くなって つい 俯きがち に なる 。

　

怒られる って 思って ドキドキ してたら 、

どこか 優しい手 が 真愛 の 頭 を 撫でてくれた 。


　


紗 「 そうだよね 、 ずっと 我慢 してるんだもんね 」


「 …… 。 」


紗 「 少しだけ 、 私 と お話 する？ 」


「 …… いいの？ 」


紗 「 ちょっとだけだよ 」

　


そういって また 真愛 の ベッド に 座って

真愛 の こと を なでなで してくれる 。

　


「 … 千田さん の 手 、 あったかい 」


紗 「 ほんと？

冷え性 だから 結構 冷たいんだけど 」


「 なんかね 、 安心 するの 」

　


何気なく 言うと 、 向かい合うよう に 抱っこ してくれた 。

　

だから 、 なんだか 急 に 寂しくなって きて

真愛 も 千田さん に ぎゅーって する 。

　


紗 「 … 大丈夫 、 さみしくないよ 」

　


そういって 、 なでなで してくれた 。

　


「 んふふ 。 あったかい 」


紗 「 あっ 、 やっと 笑ってくれた 。

笑ってたほう が かわいい じゃん 」


　



本当 は やさしい人 なのかな？


　

なんて 思いながら 、

気 が 付いたら 眠っちゃった 。

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