陸 罪と罰 ページ7
『まず私の術式は降神呪法と言って斬撃です
威力は基本から強く的中率もほぼ確実に当たります
ですが身体への負担が大きく先程のように元の攻撃に上乗せし、威力を上げたりより専念された術を出すとこうして身体への負担も大きくなります これが私の術式の詳細です』
「、、、では何故お前は反転術式を自分に使えない?まだお前に関する事と全く繋がらないぞ」
『はい、術式自体は全く関係ないです。
関わりが深いのは私の家系です。
、、、少し昔話をしましょうか
私の家系は代々刃物の神様が一族全体に憑いていて、私の家系は皆人情があつく、住んでいた村では村人同士助け合いながら生きていました。
ある時そんな家から子供が産まれました。
その子供は術式を持ち極めて特殊な人間で、物心ついた着いた時には自分の性は両性だと話し、両親はひどく戸惑ったものの二人の兄弟と共に大事に育てられました。
ある時、村に呪術師がやってくるとその子供には素質があるとその術師と共に修行をする為村を出ることにしました。
そんな子供を一族は嬉々として見送り、その子供が十歳になる頃修行が終わりまだ幼いながら呪術師として村に戻るとそこは人ひとりとして居なくなっていました。
代わりに一体の特級呪霊がいました。
あぁ、殺されてしまったのか とすぐに理解し初めて腹の奥底から湧くどす黒い感情を剥き出しにしてその呪霊を祓いました。
神様でも運命を変えることは出来ないのだろうと無理やり悔しい気持ちをやり過ごしました
村には一つの石碑を建て涙を堪えながらその村を去りました。
それから三年の月日がたった頃その子供はただただ自分の大事な人達を死なせてしまったことへの自責の念を抱いて呪霊を狩り続けていました。
そんなある日いつものように呪霊を祓うために術式を使った瞬間身体の中が刺されたような鋭い痛みが走り血を吐き膝を着いた
その時は疲労だろうと体を休め自分に反転術式を掛けようとした
が全く通じなかった
その時初めて気づいた。
この術式は、神様が私に与えたこの力は、誰かを救う為だけに使うもの
だからどれだけ自分が傷つこうとも自分の為に使っては行けない
そうゆう呪いが生まれた時からかかっていたことに気づいた
その事を大事な人達を死なせてしまった自分への罰だと受け入れた
つまり私のこの体は代償だ』
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ミズキ(プロフ) - ありがとうございます!!!これからも色んな宿儺様を書いていくので楽しみにしててください!! (2022年1月22日 11時) (レス) id: c9616b4eb1 (このIDを非表示/違反報告)
たぴ - 読ませていただきました!宿儺様が尊いですーーー (2022年1月22日 10時) (レス) @page17 id: cece85a69e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミズキ | 作成日時:2022年1月8日 23時