cutest. ページ3
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ドサッと放り投げられる俺の身体。
目の前の怪しい二人のイケメンに、俺は困惑する。
「なあ、お、俺になんか用?」
まさか俺、知らない間に闇金とかに手出したんじゃ……と記憶を探るが、そんなことは到底した覚えもなく、俺は普通にバイト漬けの質素倹約の生活を送っていた。車校の金貯めるために。
「おや英智、何も訳を話さず連れてきたのですか?」
「ふふ、これはちょっと予想外でね」
「Amazing!!!!あなたのそういうところ、私は好きですよ……☆」
先程から何の話をしているのかはよく分からないが、とりあえずあのAmazingうるさい人は黙ってほしいと思う。いちいち声量がやばいくらいにでかい。
「にしても、本当に可愛らしいお方ですねえ!
私、あなたを一目見た途端に何か心撃たれました……☆」
「えっ、いや、あの、
俺の質問に答えて欲しいんだけど……」
「ああ、そうだったね。」
金髪の方のイケメンが思い出したように俺を見た。
鋭い眼光で俺を見つめる。睨んでいないのに睨んでいるような瞳に、思わず気圧されそうになる。
「君、AAくんだよね。」
「そ、そうだけど、なんで俺の名前、」
「ふふ、なんでだと思う?」
「いや知らねえよ」
じれったい金髪イケメンにイライラして、つい本音がぽろりと出てしまった。あ、やばい怒らせたかなと金髪イケメンの顔を見つめるが、どうや怒っていないようだ。むしろ笑っていた。
「ふふ、そんな辛辣なAも可愛いよ」
「………か、わ、かわっ、!?!」
突然可愛いと言われたことに驚いて後ずさる。
だがしかし、ここは車内らしい。ふかふなシートが俺の背中にぶつかり、俺は逃げ場がないことを悟る。
「逃げようとしたって無駄だよ。
ここはもう君が住んでいたあの田舎じゃない。
ほら外を見て、ビルがたくさん建っているだろう」
「え………」
金髪イケメンに指さされてその指を視線で追う。
そこには確かに、ビルがたくさん建っていた。それはもう、テレビで見るほど大量のビルが。
「な、なんだここ……」
俺はそのビルの量に腰を抜かした。
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そぬん - 読むたびに笑ってしまっているような気がするぐらい面白かったです!!個人的に主人公とキャラクターたちの会話が好きです!!!そして、嫉妬深い英智さまが色気ありまくりでにやけてました!!!更新、楽しみにしています!! (2020年7月25日 1時) (レス) id: 19aa650d6b (このIDを非表示/違反報告)
たぴ(プロフ) - ぐうおおおおさん» うわああコメントありがとうございます!!これからも早く更新できるよう頑張ります!!私もコメント頂いたときに舞っちゃいました(笑)勉強ってほんとになんであんなやる気出ないんでしょう、、お互い頑張りましょうね!これからもよろしくお願いします!! (2020年4月18日 11時) (レス) id: 52f012b127 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうおおおお - めっちゃ面白くて大好きです、、更新が嬉しすぎます!!1話更新される度に舞ってます。すごい関係ないですが、私も来年受験なのにほんとに勉強する気ないです笑笑お互い頑張りましょ、、作品いつまでも応援してます!! (2020年4月18日 10時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たぴ | 作成日時:2020年4月10日 18時