accident. ページ17
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「AA、遅くなってすみません、
ただいま戻りました……ってウワァ!!!?」
「あ、おかえり〜、新人」
「お、俺の名前新人じゃないんすけど……
えっと、佐賀美さん、なんで床で寝てるんすか、しかも入り口のところで……」
「二日酔いだよ、二日酔い。
だからあんまりでかい声出さないでくれ……」
「なんで俺が悪いみたいな感じになってんだよ」
にしても佐賀美さんの周りには空のビール缶や焼酎の瓶が転がっている。どんだけ酒豪やねん。
俺はそれをひとつひとつ集めて、ゴミ箱に捨てた。
「寝るなら仮眠室行ってくださいよ。あるか知らないですけど」
「ないわそんなの。
はあ、おじさんもう仕事できない〜無理〜」
「ならせめてソファで寝てくださいいいいい!」
この人酔った勢いで、俺に絡んできた。
首に手を回して、俺を壁際まで追い詰める。
絶対酔ってるまじでこの人。やだ、無理、酒くさっ
「割と顔可愛いんだなぁ〜おまえ、好きだよその顔」
「い、いいですいいですそういうの!!
俺そういう趣味じゃないんで、健全な男の子!!」
「いいだろ〜別に、
上司のご機嫌取りも新人の仕事……」
「今思いっきりパワハラとセクハラしてますが訴えていいですか?ねえ訴えんぞ」
訴えてやると言ってもなお俺のことを離さない佐賀美さん。なんで俺、こんなとこでこんなことしてんだろう。
「Aはいるかな。会議が長引いて、少し時間がかかってしまったんだけど──」
「ひ、い、いや……あの、ちが……」
「………何が違うのかな、A」
オフィスの扉が開く。
そこにいたのは、紛れもなく英智だった。
そんな怖い顔で見つめないで、俺だって来た初日からこんなにことになるなんで思ってなかったんだよ。
だからそんな怖い顔しないで!!!
「ち、違ッ……説明させてくれ!!」
「そんなの要らないよ」
英智は俺に絡んでいた佐賀美さんを剥がす。
幸いかどうかは知らないが、佐賀美さんは気絶していた。この人どんだけ酒飲んだんだ。
「さあ、A……
言い訳、聞いてあげるよ」
英智、お願いだから穏やかに笑えください。
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そぬん - 読むたびに笑ってしまっているような気がするぐらい面白かったです!!個人的に主人公とキャラクターたちの会話が好きです!!!そして、嫉妬深い英智さまが色気ありまくりでにやけてました!!!更新、楽しみにしています!! (2020年7月25日 1時) (レス) id: 19aa650d6b (このIDを非表示/違反報告)
たぴ(プロフ) - ぐうおおおおさん» うわああコメントありがとうございます!!これからも早く更新できるよう頑張ります!!私もコメント頂いたときに舞っちゃいました(笑)勉強ってほんとになんであんなやる気出ないんでしょう、、お互い頑張りましょうね!これからもよろしくお願いします!! (2020年4月18日 11時) (レス) id: 52f012b127 (このIDを非表示/違反報告)
ぐうおおおお - めっちゃ面白くて大好きです、、更新が嬉しすぎます!!1話更新される度に舞ってます。すごい関係ないですが、私も来年受験なのにほんとに勉強する気ないです笑笑お互い頑張りましょ、、作品いつまでも応援してます!! (2020年4月18日 10時) (レス) id: de8812076d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:たぴ | 作成日時:2020年4月10日 18時