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紹介するという言葉で、新たにモニターが浮かび上がる。そのモニターに真6弔花だと称された6人が映った。彼らは新世界を創るために選ばれたマーレリング
ただ強い人間を選んでもたかがしれてる。なぜならより強い“覚悟”がリングの力の要となるためだ。そこで白蘭は強い上に常人離れした“覚悟”をマフィアといわず世界中から探し回ったという。悪趣味なことにその“覚悟”が白蘭への“忠誠”になりうる人間をだ。
例を挙げようとする白蘭の後ろのモニターが綺麗な山々の風景に変わる。それがマグマを垂れ流す火山へと切り替わった。
『怖いよねー。ここまでアッという間だよ。まさか僕への忠誠を示すために、生まれ育った木も山も村も村人も、全部消してくるとは思わないじゃん』
さらには吹き出したマグマに入り、呑気に鼻歌を歌う男が映し出される。動揺している獄寺たちに追い打ちをかけるかのように、白蘭は彼ら1人につき500名の部下とAランク
『本当はここにAチャンも加えたかったんだよ？でも、君はいくら探しても見つからなくてね。ねぇ、Aチャン？』
白蘭がAを見つめる。値踏みするような目にAはうんざりしたかのように首を振った。
「僕があなたに傅くとでも？」
『強者が好きなら、僕が最適だと思うけどな』
「確かに強い人は好きですよ。でも、残念ながら既に命令があるので」
Aの視線が一瞬ツナに向けられる。命令という言葉に少し考え込んだ白蘭は思い当たる節があったのか、納得したかのように声を上げた。それから目尻を下げて思い切り笑う。
『そっか、そっか！まずは君のカミサマを説得しないといけないんだっけ。で、どこにいるの？』
「人間の分際で謁見を望むなんて太々しいですね。5回くらい死んでおきます？」
『やだなぁ、怒らないでよAチャン♪』
軽々しく所在を問われることに我慢できなかったのか、Aの眉が顰められる。白蘭は意に介さず、のんびりと言葉を続けた。
『ま、そんな回りくどいことをしなくても、Aチャンを僕のものにしちゃえば早いよね』
「……そのときは、エンティティさまが僕を殺してくれる」
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作者名：怜
| 作成日時：2022年10月24日 23時
